2011年9月8日木曜日

ツクツクボウシ Meimura opalifera

大学内の梅の木にツクツクボウシが止まっていた。
ツクツクボウシはセミの中でもかなり敏感な種だと思っていたが、今回見つけた個体は僕がすぐ近くまで近づいても全く逃げず、しまいには「オーシ ツクツクツク・・」と鳴き始めた。もし近づいてきたのが僕じゃなくて鳥だったとしたら、とっくに食われてしまっていただろう。彼はこの先うまくやっていけるのだろうか。


正面写真。
ツクツクボウシは秋のセミという印象を持つ人が多いと思う。確かに8月の下旬に入ってから特に鳴き声が目立つようになってきたと思う。しかし、今年大学ではじめて鳴き声を確認した日、つまり初鳴日は7月25日で、発生開始に関しては他のセミに対して特別に遅いわけではないようだ。(アブラゼミの投稿でも紹介)
また、僕が住む藤沢で一番遅い時期まで鳴いているのはアブラゼミのことが多く、アブラゼミもある意味秋のセミと言えるのではと思っている。でもやっぱり夏からずっと目立ち続けているアブラゼミよりも、秋になって目立つようになるツクツクボウシの方が秋のセミの代表かなとは思う。
ちなみにヒグラシが秋のセミのイメージという人も多い。そもそもヒグラシは秋の季語になっているそうだ。確かにこの時期でも鳴いているし、何だか秋っぽい哀愁を帯びた鳴き声だが、実際のところはニイニイゼミに次ぐ発生の早いセミであり、むしろ夏の訪れを告げるセミといってもよいのではないかと思う。

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