2012年2月26日日曜日

未記載属未記載種のゾウムシ発見の報告

最初にこのゾウムシに見つけたのは、昨年の5月のこと。
室内をひょこひょこと歩いているのを発見した。
とはいっても、ぱっと見どこにでもいそうな変哲のない地味なゾウムシである。その時は、「家の中にいたということは室内のどっかから発生したのかなぁ」とは思いながらベランダに逃がしてしまった。


サキシマスオウノキの果実。左の方に穴があいている。
それからしばらくして、2月に西表島で拾ってきたサキシマスオウノキの果実に穴があいているのを発見した。
「もしかして、この前のゾウムシはサキシマスオウノキの実から発生したのではなかろうか・・・」
そう思いつき、ネットや文献で調べてみた。しかし、それらしい情報は見つからなかった。また、サキシマスオウノキの果実にいつから穴が空いていたのかは分からず、そのため本当にゾウムシと関連があるのか断定することもできなかった。


10月、再び西表島を訪れ、サキシマスオウノキの果実をいくつか拾ってきた。
帰ってきてしばらくして・・・またゾウムシが発生した。 しかも、サキシマスオウノキの果実を入れた袋からである。みると、果実には穴が空いていた。
ゾウムシの足元に食痕が見える
試しに、栽培していたサキシマスオウノキに止まらせると、新芽や樹皮をどんどん食べた。「間違いない、このゾウムシは、幼虫も成虫もサキシマスオウノキに依存して暮らす種類だ」
そう思って再び文献やネットで調べはじめたが、またも情報は一向に見つからず。
ここである考えが浮かんできた。
「幼虫がサキシマスオウノキの果実内部を食べ、穴を開けて成虫が出てくるというこのゾウムシの生態はかなり変わったものだ。だから、もしこのゾウムシが既に知られている種ならそういう情報が出てくるはずである。しかし、それらしい情報が出てこないということは、もしや新種(※)なのではあるまいか・・・?」
また、こういう風にも考えた。
「僕が少しだけ拾ってきたサキシマスオウノキの果実から複数発生するなら(2月に拾ったものから2匹、今回は4匹発生した。(ただし、4匹中2匹は途中で脱走し行方不明))、恐らくそんなに珍しい虫ではないだろうし、既に知られた種である可能性が高いだろう。しかし、既知種だあったとしても生態についてはまだ知られていないということもありうるのではないか?」

新種かもしれないし、そうでないかもしれないが、折角の機会だからと考え、専門家の方に聞いてみることにした。
まず、沖縄大学准教授の盛口さんにメールをしてみた。すると、知り合いの知り合いに、吉武さんというゾウムシ屋さんがいて、その人が標本をもらえれば同定を行ってくれる、との返信が帰ってきた。
早速、吉武さんにメールをしてみた。
写真、それに僕が確認できた生態(サキシマスオウノキの果実から発生、成虫はサキシマスオウノキの葉や樹皮を食べる)について書いて送ったところ、
「こちらで把握している未記載種の可能性が高いと思います。サンプルを送ってください。」との返信があった。
それからまもなく、ゾウムシ2匹、穴のあいたサキシマスオウノキの果実、それに採集地、氏名、その他備考を書いた紙をまとめて吉武さんにお送りした。それが去年の12月末のことである。

それから2ヶ月弱。
吉武さんからメールが来た。
「クチカクシゾウムシ族の未記載属未記載種(新属新種)、和歌山県立自然博物館の学芸員の方も西表島のサキシマスオウノキ種子(果実か?)から羽化させておられるそうだ。九州大学名誉教授の方が、その他のクチカクシゾウムシ類に関する新知見とともに発表されると思う。」とのことであった。

つまり、今回のゾウムシは新属新種のゾウムシということである(名前はまだない)。自分はゾウムシを見つけて、専門家の方に送りつけただけではあるが、新種発見に関われたことはとてもうれしい。新種発見なんて今まで夢のような話だったから。

それでは、クチカクシゾウムシ族の未記載種ゾウムシを写真で改めて紹介する。

まず、横から。
大きさは1センチを少し超えるくらい。
(不覚にも計測するのを忘れてしまった)




次に背面から。
翅に2つの黒点であること、胸(昆虫の頭と腹の間の部位のこと)に2本の黒い筋があることが特徴である。









また、僕は次のように考えている。本種の幼虫はサキシマスオウノキの果実を食べ、成虫になる。そして、サキシマスオウノキの果実は海流で散布される。
そのことから、このゾウムシはサキシマスオウノキの果実とともに海流にのって分布域を広げる種なのではないか、と。
だとすれば、サキシマスオウノキの分布域には広くこのゾウムシが生息している可能性があると思う。


※追記(2015年3月)
この記事を書いた時には理解していなかったのですが、正確には「新種のゾウムシ」ではなく「未記載種のゾウムシ」です。未記載種というのは、現時点で分類学的位置づけが明らかでない生物、簡単に言えば「名前が付けられていない」生物を指します。
「新種」という言葉は、今まで名前のついていなかった生物(=未記載種)が、これまで知られていた種と異なるものであることが認められ、正式に命名が行われた時(要するに論文発表されるとき)に使われるものです。
なので、厳密には「新種」という語を使えるのは九州大の先生が論文として報告した後になります。その時に、「和歌山県博の学芸員さんと僕(他にもいらっしゃるかもしれない)が、それぞれに別に見つけたゾウムシの一種が、この度九大の先生によって○○ゾウムシとして新種記載された」と言うことができます。


それに従い、本文で「(新属)新種」と書いた部分を「(未記載属)未記載種」に直そうとも考えましたが、ひとまず題名を除いて現状維持としました。今後直すかもしれません。














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2012年2月25日土曜日

帰化植物について考える-史前帰化植物について (自身の備忘録も兼ねて)

帰化植物の一つ オオブタクサ
・帰化植物とは

セイタカアワダチソウ、セイヨウタンポポ、アレチウリ・・・
これらは帰化植物と呼ばれる植物である。

帰化植物は、(意図の有無に関わらず)人の手によって外国から日本にもたらされ、野生化した植物のことである。
一般的に、明治維新前後からあとに日本に入り、野生化したものを指す。また、ヨーロッパ諸国との交流が始まった安土・桃山時代以後に入ってきたのものまでを帰化植物とする見解もある。 
明治維新以後に入ってきたのものにせよ、安土・桃山時代以後に入ってきたのものにせよ、あるいははさらに前に入ってきたにせよ、帰化植物として扱われる植物は「いつ頃、入ってきたのか」という情報が、過去の記録として残っている。逆にいえば、記録が残っているからこそその種が自然に分布していたものでなく帰化植物である、と断定できるわけだ。

しかし、一方でこういう考え方もできる。
「記録が残るより前に人の手により入ってきた植物、つまり帰化植物として記録されていない帰化植物はないのだろうか」と。

・史前帰化植物について

ここで出てくるのが史前帰化植物というものである。
史前帰化植物とは、前川文夫氏によって1943年の論文において提唱されたものである。
前川氏が論文で史前帰化植物として挙げているものの一部を紹介すると
スイバ、ナズナ、グンバイナズナ、カタバミ、オオバコ、ハハコグサ、アキノノゲシ、エノコログサ、コナギ、ツルボ、ヒガンバナ、・・・(論文は1943年のものであり、論文中では表記が現在と異なるものもある)
このうち、グンバイナズナは江戸時代に渡来したとされ、広く帰化植物として扱われるが、他の種類については大抵の場合、在来種として扱われるものである。
上にあげた種に限らず、身近に生える草本、つまり一般に雑草と呼ばれる植物のかなりが、史前帰化植物として挙げられている。
前川氏は史前帰化植物を大きく3つのグループに分けて考えている。
(内容は1943年の論文にしたがっている。かっこ内で一部補足した)

一つ目が、ヨーロッパなど大陸に分布し、また越年生草本(秋に発芽し、翌年春に開花するもの)や、春に開花する多年生草本であるもの。上にあげたものでいえば、スイバ、ナズナ、グンバイナズナ、カタバミ、オオバコ、ハハコグサである。
これらは、有史(日本は3世紀ごろと言われる)初期に日本人が大陸文化と接触した際、中国大陸から入ってきたと考えられる。
(⇒1943年の論文中では大陸文化、と書かれていて具体的でないが、のちに麦類栽培の伝来、とされたようだ)

二つ目が、南方にも分布し、一年生草本(春に発芽し、夏~秋に開花するもの)や、夏~秋に開花する多年生草本であるもの。上にあげたものでいえば、アキノノゲシ、エノコログサ、コナギである。
これらは、有史以前の稲作伝来とともに入ってきたと考えられる。
(⇒稲作はどこから伝わってきたのか諸説ある)

三つ目が、中国大陸に分布し、多年生草本(球根等持つもの)であるもの。上にあげたものでいえばツルボ、ヒガンバナである。
これらは大陸から芋類などの運搬時に混入してきたと考えられる。
(⇒今ではヒガンバナなどは観賞用として持ち込まれたとも考えられている)

史前帰化植物という考想は、前川氏が第二次世界大戦中(論文自体、戦時中に書かれている)に兵士として中国大陸に渡っているときに、現地の植生を見たのがきっかけとなっている。また史前帰化植物として挙げた種が、日本において農耕地周辺では生育しているのに、(農耕地周辺に環境のよく似た)自然植生の中には生育が見られないことがこの説の根拠となっている。

以上、まとめてみた。
史前帰化植物、という考え方はかなり最近のものなのかな、と思っていたので、今から約70年も前、しかも戦時中に提唱された説だというのは驚きであった。
今回は論文の内容をまとめただけになってしまったが、自分なりに疑問もあるのでそれについてまた今度書いてみたいと思う。


史前帰化植物についてはほとんど1943年の論文を参考にしました。そのため、現在の学説とは異なる内容も幾分あるかもしれませんが、そこはご容赦願います。また論文は下の参考URLをクリックすればみることができます。

・参考
・日本帰化植物写真図鑑 <編・著>清水矩宏、森田弘彦、廣田伸七 全国農村教育協会
・史前歸化植物について 前川文夫 1943-11-1 (Cinii より 参考URL)


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2012年2月24日金曜日

キチャバネゴキブリ?

ゴキブリ嫌いの方、申し訳ない。嫌な人は写真が下に出てくるのでご注意を。

かれこれ3年前の写真であるが、鎌倉のとある高校に通っていた僕が学校の敷地内で拾ったゴキブリである。見つけた時には既に瀕死状態。
見つけて以来種類が分からなかったのだが、最近、調べているうちに「キチャバネゴキブリ」ではないかという気がしてきた。
鎌倉のある神奈川は分布域ではないようなのだが・・・・
そのうち、高校に顔を出して調査をしてみようか。

どなたか、分かる方はいらっしゃいますか?


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2012年2月19日日曜日

春の足音 ヒメオドリコソウ Lamium purpureum

2月19日

今年の冬は例年になく寒い。今朝気象庁のホームページを見ていたら、長野県の菅平では1978年からの観測史上で最低の-29.2℃を記録したそうだ。菅平に限らず、今年は各地で最低気温や積雪深の記録更新が相次いでいる。 我が家から最寄りのアメダスは辻堂であるが、先月の平均気温が歴代最低であった。今月の平均気温は、今のところ5.0℃となっている。2月の平均気温の歴代最低は5.2℃である。このまま気候が低温で推移すれば、2ヶ月連続で平均気温の最低を更新するかもしれない。

咲き始めたマンサク(マンサク科)


あいにく昨年、一昨年などの写真が見つからなかったので比較ができないが、低温のために植物たちの成長もかなり遅れているようだ。 近くの公園に植わっているマンサクや梅は、やっと咲き始め、というところだった。

草本も例外でなく、ロゼット(タンポポの葉っぱの付き方)だったり、まだ小さかったりと、花を付けているものはほとんど見当たらなかった。いつもだったら、そろそろ気の早い奴が花を咲かせ始めていたと思うのだが・・・。


そんな中、花をつけていたのがヒメオドリコソウ。
ヒメオドリコソウはシソ科の越年生草本。
ヨーロッパ原産で、明治年間に日本に渡来したとされる帰化植物である。
名前は在来種で同属のオドリコソウよりも小さいことから。ヒメ(姫)は、小さくかわいらしいものに対してつけられるようである。







ちなみに越年生草本とは、秋に発芽して、翌年の春に開花し、夏には枯れる草本のこと。年をまたいで成長することから二年草とも呼ばれるが、実質上1年以内でライフサイクルを終えるのだから、発芽時期が秋の一年生草本、と言った方が的確かもしれない。
ヒメオドリコソウを始め、春に開花する草本の多くがこの越年生草本と呼ばれるタイプである。


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2012年2月15日水曜日

西表島・石垣島旅行記 9日目(最終日)

7時半ごろ 起床
宿発。

9時 八重山中央郵便局に入店。前日に買った土産物などを荷造りし、ゆうパックで発送。

9時20分 バスターミナルから路線バス(空港線)で、石垣空港へ。

9時35分 石垣空港着。

問題となったのが、西表島でいただいたモダマ(マメ科植物)のサヤであった。大きさはつるを入れて約90センチ。
サイズ的に機内には持ち込めない気がしたが、手荷物受取所で聞いたところ、サイズと品名を書いたシールを貼っていただき、そのまま機内に持ち込めることになった。
西表島や石垣島にモダマは多数自生しているからそれなりに知られているものだと思っていたが、サヤを持ちこむ人はさすがに少ないのだろうか、受取所の方は物珍しそうな顔だった。


10時過ぎ 搭乗。 JTA604便 沖縄行き
10時20分 離陸。

伊良部島(右)と下地島(左)。
非常に分かりづらいが、狭い海峡で隔てられている。
途中、宮古諸島上空を通過。眼下に大小様々な島を望む。サトウキビ畑が多いためだろうか、どの島も赤茶けて見えた。

宮古島(右)と伊良部島














11時10分ごろ 那覇空港着。
吐き気があったので、空港内のベンチで一休憩し、それから空港内の売店を見て回った。わきに紙で包んだモダマを抱えていたので、石垣空港の手荷物受取所の方に引き続き、那覇の売店の方にも「それは何?」と物珍しそうに尋ねられた。

12時35分 那覇空港発。 JAL908便
石垣からの便より座席が混雑したいたためだろうか、モダマは乗務員の方に預けることになった。

15時過ぎ 羽田空港着。
空港出口で両親と合流、遅い昼食をターミナル内でとり、帰宅。


                 ⇐8日目 ・ まとめ⇒


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西表島・石垣島旅行記 8日目

10月22日
~原付で石垣島をぶらぶら~

8時ごろ起床

9時過ぎ
A&Wで朝食

10時ごろ
730交差点のすぐ近くのレンタルバイク屋の南国屋で50ccスクーター(原付)をレンタルした。
石垣島や西表島の公共交通は路線バスとタクシーである。しかし、路線バスはフリーパスを使えば非常に安くなるが、本数が少ないために行動範囲が限定される。またタクシーは自由に移動できるが高い。(といっても内地に比べれば随分と安いのだが)
となると、自分で移動手段を身につけるしかない。レンタカーが、荷物もたくさん入れられるし一番便利である、しかし僕は免許をまだ取っていなかったし、旅行計画を立ててから免許を取れるほどの期間がなかった。でも、原付なら1日で免許が取れるじゃないか!ということで、出かける2週間ほど前に原付の免許を取得した。
この旅行のために取ってと言ってもいい原付免許。西表島では結局自転車しか使わなかったから、この日が公道デビューであった。
南国屋の店員の方にアドバイスを受けながら原付にまたがった。しかし操作方法をすっかりど忘れして、エンジンの入れ方、方向指示機の使い方まで手取り足とり。店員のお姉さんには「本当に大丈夫?」と、心配されてしまった。
15分ほど裏道で運転方法を確認しながら走り、少し慣れたところで大通りに出てバンナ公園方面を目指した。

イワサキゼミ♂
10時30分過ぎ バンナ公園(自然観察広場入口?)着。
まだ朝で、曇り空で気温が低かったためであろうか。イワサキゼミが低いところに止まっていて、近くによって写真を撮ったり、鳴いているところを動画で撮影することができた。(You tubeにアップしました)

30分ほど園内を散策し、駐車場に戻った。

この日の目当てのひとつはチャイロマルバネクワガタのメスであった。西表島でオスは見つけて何匹か捕まえていたのでメスも見つけたいと思っていたのだ。
まず万勢岳を目指したが、旅行の少し前の大雨で通行止めで行けず。やむなくバンナ岳の北側を回るように適当に移動した。

12時ごろ バンナ公園北口着。「バンナカフェ」で昼食 焼うどん(そばだったか?)注文。
食事後、隣接する「世界の昆虫館」を見学した。中にいらした職員の方に説明をしていただいた。ちなみに、バンナカフェ、世界の昆虫館ともに2011年4月に完成した新しい施設である。僕は2月にもバンナ公園を訪れたが、その時はまだ工事中であった。

13時前 バンナ公園発。 近くにあるバラビドー観光農園を目指した。途中、捕虫網を持つおじさんたちに出会った。なんと、西表島の竹盛旅館で一緒だった蝶屋の方たちであった。思いがけない再会となった。聞くと、イワサキタテハモドキなどを狙っているとのこと。イワサキタテハモドキの食草(あとで調べたところ、シソモドキという帰化植物のようだ)が生えていたので、幼虫がいないか一緒に探したり、しばらくお話したりして別れた。

13時半ごろ バラビドー観光農園着。

僕は果物、特に珍しいトロピカルフルーツが好きである。2月に西表、石垣旅行の帰路には那覇の牧志公設市場に立ち寄り、八百屋でカニステル、アテモヤ、島バナナなどを見つけて大喜びで購入した。 観光農園なら市場に出回らないような面白い果物があるだろう考えたのである。

入口入ってすぐ右の建物に入るとずらりと果物が並んでいた。スターフルーツ、アセロラなど比較的メジャーなものから、ケガキ、ピタンガ、ホワイトサポテなど始めて見るものまで様々。でも、思ったほどは置いてなかった。農園の方曰く、10月は果物の多くがオフシーズンで、夏場の方がた種類が豊富だし、味も良いとのことだった。
ケガキ(毛柿)。果肉は柿と似ても似つかぬクリーミーな食感

「あまりお勧めできるものがないんですが…」と言われたが、折角なのでケガキ(左写真)、ドラゴンフルーツ(赤肉)、スターフルーツ、グァバを購入した。それと、ホワイトサポテは時期外れで味が保証できないので、ということでただでいただいた。(後日ホワイトサポテを食べたが、確かに渋みがあってあまりおいしくなかった)

グァバジュース
今回購入したものではケガキとグァバが初めて食べるものだった。グァバはジュースで飲んだことがあるから大体の味は知っていたが、ケガキの方は全くの未知。見た目はうぶ毛の生えた変てこな柿、と言ったところだが、中身は白くてクリーミー。身近なものでいうとバターに近い感覚だろうか、ほんのりと甘みがあってなかなか美味しかった。






14時半ごろ バラビドー観光農園発
次に於茂登岳を目指した。

この日は風が強かった。今回の旅行中は風の強い日が多かったが、この日は特に強風であった。自転車だったら向かい風でへとへとになっていただろう、原付にしてよかった。

15時ごろ 於茂登岳入口?着。
車が1台止まっていたが、それ以外に人は見当たらず。
原付を止め、於茂登岳への登山道と思われる道を徒歩で進んでいった。道はほとんどが山の北側で日当たりが悪く、ぬかるみが多かった。途中で道がよく分からなくなったし、目当てのチャイロマルバネクワガタもいなかったので30分ほどで引き返した。

原付に再び乗り、チャマルが落ちていないかなどを気にしながらゆっくり走った。途中でオキナワウラジロガシのドングリを拾ったり、日本最大のゴキブリ、ヤエヤママダラゴキブリの死骸を見つけたりしたが、チャマルは見つからなかった。

しばらく走ると大きな通りに出て、そのまま道なりに進んだところで「物産センター石垣島」を発見した。
物産センターはちんすこうや黒糖などを作っている工場に隣接しており、作りたての商品がたくさん置いてあった。ちんすこうと黒糖をお土産に買った。





物産センターのすぐ隣に「唐人墓」があった。唐人墓は、1850年頃に石垣島で亡くなった中国人労働者(苦力)が祀られている墓である。
簡単に説明すると、
「1852年、400人余りの苦力を乗せた米国船ロバート・バウン号が石垣島に座礁、乗っていた苦力達が島に上陸した。苦力は北米の労働者不足を補うために運ばれてきた、つまり奴隷であった。彼らは船内で蜂起して船長らを殺しており、米国からすれば罪人であった。米英の海軍が繰り返し来島し砲撃、逃げ込んだ苦力達は米英の兵士に射殺されたり、疫病、自殺などにより128人が犠牲となった。(172名は翌年に中国本土へ送還された)その後、島に点在していた墓を合祀慰霊するために、1971年に建立されたのが唐人墓である。」
詳しい内容は、僕が参考にした「日本人が知らない石垣島に残る唐人墓」や、「Wikipedia」などのwebページ、もしくは書籍をご覧になっていただきたいと思う。
17時ごろ 物産センター、唐人墓 発。

17時半ごろ
万勢岳の入口着。午前中とは違う側で、途中までは進めそうだった。道を登り始めてすぐ、奇妙な、金属的ともいえる鳴き声が響いてきた。
「もしかしてタイワンヒグラシか・・?」実際に鳴き声を聞いたことはなかったが、図鑑に書いてある聞きならしでは一番似ている種に思えた。しかし、あちこちから声が聞こえるものの、なかなか本体は見つからなかった。


タイワンヒグラシ♂
しばらく探しまわり、ようやく声の主を発見した。やはりタイワンヒグラシであった。

タイワンヒグラシは日本では石垣島、西表島にのみ分布する。台湾にも分布しており、向こうでは「台湾騒蝉」というそうだ。確かに、近くで聞くと耳につんざくような音量、音質であった。
鳴き声は本土のヒグラシとは全く異なるのだが、見た目が少し似ているからこの名前がついたのだろうか。それとも夕方に鳴くという習性が似ているということなのだろのか。ヒグラシとの類縁関係はなく、世界最大のセミのテイオウゼミと同じ属と言われている。(You tubeに鳴き声をアップしました)
結局、ここでもチャイロマルバネクワガタは発見できなかった。しかし、旅の最後にタイワンヒグラシに出会えたことは非常に嬉しかった。


18時ごろ 南国屋に原付を返却。 お店の方に、無事乗れたことを報告。

宿に戻ってからすぐ、商店街や道沿いの商店でお土産を購入。

19時半 「まーさん道」で夕食 豆腐チャンプルー定食(確か)




2月に貼った航空券。
店内には旅行者の名刺、航空券、メモ書きなどが所狭しと貼られている。この店には2月にも訪れて、自分の航空券を貼っていた。今回、偶然(いや故意に)同じ席に座ることとなり、貼ってあるのを確認することができた。

23時ごろ 就寝



⇐7日目 ・ 9日目⇒

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2012年2月4日土曜日

西表島・石垣島旅行記 7日目

10月21日
~再び大富林道、南風見田、そして石垣島へ~

7時 起床

7時30分 朝食

9時 宿のレンタル自転車で昨日と同じく大富林道へ。大富林道入口から500メートルほどのゲート前に止めた。

この日の大富林道は午前中から小雨が降っていた。途中の浄水場を通過したあたりで雨雲の下を抜けることができた。

11時前 仲間川展望台着。

展望台から少し先にある「ウブンドルのヤエヤマヤシ群落」の展望所に行き、ヤエヤマヤシ群落を遠望した。

13時前 大富林道入口着。

大富共同組合売店で買い物。幻の泡盛と言われる「泡波」がちょうど売っていたのでそれを買ったり、他にもお土産用に沖縄そばや、この売店だけで売っているエコバッグを購入した。

共同売店とは、集落の人々が共同で出資し、運営している売店。(Wikipediaより) つまり、営利目的というよりも地域住民のための売店といった方が正確であるだようだ。
この形態の売店は、沖縄の島々に広く見られるそうだが、西表島では唯一である。島内の他の売店は個人経営の売店である(恐らく)。また、石垣島に見られるようなコンビニエンスストアの進出は見られない。

13時50分  昼食 「喫茶釣」にて牛そばを注文。

食後、自転車で南風見田の浜を目指した。




14時30分ごろ 南風見田の浜に到着した。僕は降られることはなかったが、浜の近くの道は通り雨により濡れていた。
南風見田の浜は、西表島の東南端、島の半周道路(県道215号線)の末端にある海岸である。
背後の林にはカンムリワシの姿を見ることもできた。

カンムリワシ













15時15分ごろ、南風見田の浜を出発。
出発して間もなく、道路わきの側溝の中にセマルハコガメを見つけた。(別記事にて詳しく紹介しています)

時々生物観察をしながら、
16時15分ごろ 竹盛旅館に到着。
しばし休憩したのち、蝶屋の方々と共に竹盛旅館の送迎車で大原港へ向かった。

17時 大原港発。 座った席の目の前に、自分が荷造りして旅館に預けておいた荷物が置いてあって面白かった。西表島と石垣島を結ぶのは船舶だけである。宅配物も人間も同じ船で運ばれる、というわけだ。

17時50分ごろ 石垣島着。
蝶屋の方々と途中まで歩き、「またお会いしましょう」と言って別れた。

18時 素泊まり宿 美ら宿(ちゅらやど)石垣島に到着。僕が泊まったのは個室タイプ。個室と言っても分厚いカーテンみたいなのもので(パーテーションか?)区切られているもので、上部は開放型になっていた。
荷物を置いて、商店街を軽く散策、ハンバーガー屋のA&Wにて夕食。

23時30分ごろ 就寝

大富林道で見かけた生物(無脊椎動物編)
林道を歩いているときに見かけた昆虫、クモなどの無脊椎動物を紹介します。旅行から時間がたち、記憶がかなりあいまいになってしまったので、写真に写っていたものを中心にしか名前をあげることができません。そのため実際にはここで挙げたよりもより多くの種がいたはずです。同定ができず、不明種が多いですがご了承ください。また、ここで写真で紹介できるのは本の一部の種類です。写真共有サイト(フォト蔵)にあげているので、よろしければ見てください。

軟体動物門
アオミオカタニシ

節足動物門
甲殻綱
ベンケイガニ、クロベンケイガニ?
タイワンサソリモドキ
クモ綱
・クモ目
オオジョロウグモ、ミナミアカイソウロウグモ?、ハエトリグモの仲間
・サソリモドキ目
タイワンサソリモドキ
(リンクが貼ってある記事は、クリックすると以前その種について書いた記事に飛びます。)






リュウキュウアサギマダラ

昆虫綱(分類には近年変更も見られるが、今回は「西表島フィールド図鑑 横塚眞己人著 実業之日本社」にしたがった)
鱗翅目
・アゲハチョウ科
ベニモンアゲハ、シロオビアゲハ、ヤエヤマカラスアゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハ?
・シロチョウ科
キチョウ
・シジミチョウ科
リュウキュウウラボシシジミ、ウラナミシジミ、不明種
・マダラチョウ科
スジグロカバマダラ、リュウキュウアサギマダラ
スミナガシ(左)とイシガケチョウ(右)
・タテハチョウ科
アオタテハモドキ、タテハモドキ、ヤエヤマムラサキ、スミナガシ、イシガケチョウ
・ジャノメチョウ科
マサキウラナミジャノメ
・セセリチョウ科
イチモンジセセリ、クロセセリ
チャイロマルバネクワガタ
鞘翅目
・クワガタムシ科
チャイロマルバネクワガタ
・カミキリムシ科
キボシカミキリ
膜翅目
・アナバチ科
コクロアナバチ
・トックリバチの一種→(ドロバチ科のハラナガスズバチと教えていただきました。)
・ベッコウバチの一種
・スズメバチ科
ツマグロスズメバチ
・ケブカハナバチ科
アオスジコシブトハナバチ
ミヤコキンカメムシ
半翅目
・キンカメムシ科
ミヤコキンカメムシ
・ナガカメムシ科
ズグロナガカメムシ
・サシガメ科
ムツトゲサシガメ?
・セミ科
イワサキゼミ、ヤエヤマニイニイ
ハネナガウンカ科sp、ハゴロモ科sp
ナナフシ目
・ナナフシ科
アマミナナフシ
シロアリ目
シロアリsp
ゴキブリ目
不明種幼虫
イリオモテモリバッタ
 直翅目
・キリギリス科
ヤエヤマヘリグロツユムシ、ササキリsp
・コオロギ科
フタホシコオロギ、マダラコオロギ
・ヒシバッタ科
ハネナガヒシバッタ
・バッタ科
イリオモテモリバッタ、ハネナガイナゴ




オオハラビロトンボ
トンボ目
トンボ科
ハラボソトンボ、オオハラビロトンボ、オオシオカラトンボ、ヒメトンボ






                ⇐6日目 ・ 8日目⇒


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