~原付で石垣島をぶらぶら~
8時ごろ起床
9時過ぎ
A&Wで朝食
10時ごろ
730交差点のすぐ近くのレンタルバイク屋の南国屋で50ccスクーター(原付)をレンタルした。
石垣島や西表島の公共交通は路線バスとタクシーである。しかし、路線バスはフリーパスを使えば非常に安くなるが、本数が少ないために行動範囲が限定される。またタクシーは自由に移動できるが高い。(といっても内地に比べれば随分と安いのだが)
となると、自分で移動手段を身につけるしかない。レンタカーが、荷物もたくさん入れられるし一番便利である、しかし僕は免許をまだ取っていなかったし、旅行計画を立ててから免許を取れるほどの期間がなかった。でも、原付なら1日で免許が取れるじゃないか!ということで、出かける2週間ほど前に原付の免許を取得した。
この旅行のために取ってと言ってもいい原付免許。西表島では結局自転車しか使わなかったから、この日が公道デビューであった。
南国屋の店員の方にアドバイスを受けながら原付にまたがった。しかし操作方法をすっかりど忘れして、エンジンの入れ方、方向指示機の使い方まで手取り足とり。店員のお姉さんには「本当に大丈夫?」と、心配されてしまった。
15分ほど裏道で運転方法を確認しながら走り、少し慣れたところで大通りに出てバンナ公園方面を目指した。
イワサキゼミ♂ |
まだ朝で、曇り空で気温が低かったためであろうか。イワサキゼミが低いところに止まっていて、近くによって写真を撮ったり、鳴いているところを動画で撮影することができた。(You tubeにアップしました)
30分ほど園内を散策し、駐車場に戻った。
この日の目当てのひとつはチャイロマルバネクワガタのメスであった。西表島でオスは見つけて何匹か捕まえていたのでメスも見つけたいと思っていたのだ。
まず万勢岳を目指したが、旅行の少し前の大雨で通行止めで行けず。やむなくバンナ岳の北側を回るように適当に移動した。
12時ごろ バンナ公園北口着。「バンナカフェ」で昼食 焼うどん(そばだったか?)注文。
食事後、隣接する「世界の昆虫館」を見学した。中にいらした職員の方に説明をしていただいた。ちなみに、バンナカフェ、世界の昆虫館ともに2011年4月に完成した新しい施設である。僕は2月にもバンナ公園を訪れたが、その時はまだ工事中であった。
13時前 バンナ公園発。 近くにあるバラビドー観光農園を目指した。途中、捕虫網を持つおじさんたちに出会った。なんと、西表島の竹盛旅館で一緒だった蝶屋の方たちであった。思いがけない再会となった。聞くと、イワサキタテハモドキなどを狙っているとのこと。イワサキタテハモドキの食草(あとで調べたところ、シソモドキという帰化植物のようだ)が生えていたので、幼虫がいないか一緒に探したり、しばらくお話したりして別れた。
13時半ごろ バラビドー観光農園着。
僕は果物、特に珍しいトロピカルフルーツが好きである。2月に西表、石垣旅行の帰路には那覇の牧志公設市場に立ち寄り、八百屋でカニステル、アテモヤ、島バナナなどを見つけて大喜びで購入した。 観光農園なら市場に出回らないような面白い果物があるだろう考えたのである。
入口入ってすぐ右の建物に入るとずらりと果物が並んでいた。スターフルーツ、アセロラなど比較的メジャーなものから、ケガキ、ピタンガ、ホワイトサポテなど始めて見るものまで様々。でも、思ったほどは置いてなかった。農園の方曰く、10月は果物の多くがオフシーズンで、夏場の方がた種類が豊富だし、味も良いとのことだった。
ケガキ(毛柿)。果肉は柿と似ても似つかぬクリーミーな食感 |
「あまりお勧めできるものがないんですが…」と言われたが、折角なのでケガキ(左写真)、ドラゴンフルーツ(赤肉)、スターフルーツ、グァバを購入した。それと、ホワイトサポテは時期外れで味が保証できないので、ということでただでいただいた。(後日ホワイトサポテを食べたが、確かに渋みがあってあまりおいしくなかった)
グァバジュース |
14時半ごろ バラビドー観光農園発
次に於茂登岳を目指した。
この日は風が強かった。今回の旅行中は風の強い日が多かったが、この日は特に強風であった。自転車だったら向かい風でへとへとになっていただろう、原付にしてよかった。
15時ごろ 於茂登岳入口?着。
車が1台止まっていたが、それ以外に人は見当たらず。
原付を止め、於茂登岳への登山道と思われる道を徒歩で進んでいった。道はほとんどが山の北側で日当たりが悪く、ぬかるみが多かった。途中で道がよく分からなくなったし、目当てのチャイロマルバネクワガタもいなかったので30分ほどで引き返した。
原付に再び乗り、チャマルが落ちていないかなどを気にしながらゆっくり走った。途中でオキナワウラジロガシのドングリを拾ったり、日本最大のゴキブリ、ヤエヤママダラゴキブリの死骸を見つけたりしたが、チャマルは見つからなかった。
しばらく走ると大きな通りに出て、そのまま道なりに進んだところで「物産センター石垣島」を発見した。
物産センターはちんすこうや黒糖などを作っている工場に隣接しており、作りたての商品がたくさん置いてあった。ちんすこうと黒糖をお土産に買った。
物産センターのすぐ隣に「唐人墓」があった。唐人墓は、1850年頃に石垣島で亡くなった中国人労働者(苦力)が祀られている墓である。
簡単に説明すると、
「1852年、400人余りの苦力を乗せた米国船ロバート・バウン号が石垣島に座礁、乗っていた苦力達が島に上陸した。苦力は北米の労働者不足を補うために運ばれてきた、つまり奴隷であった。彼らは船内で蜂起して船長らを殺しており、米国からすれば罪人であった。米英の海軍が繰り返し来島し砲撃、逃げ込んだ苦力達は米英の兵士に射殺されたり、疫病、自殺などにより128人が犠牲となった。(172名は翌年に中国本土へ送還された)その後、島に点在していた墓を合祀慰霊するために、1971年に建立されたのが唐人墓である。」
詳しい内容は、僕が参考にした「日本人が知らない石垣島に残る唐人墓」や、「Wikipedia」などのwebページ、もしくは書籍をご覧になっていただきたいと思う。
17時ごろ 物産センター、唐人墓 発。
17時半ごろ
万勢岳の入口着。午前中とは違う側で、途中までは進めそうだった。道を登り始めてすぐ、奇妙な、金属的ともいえる鳴き声が響いてきた。
「もしかしてタイワンヒグラシか・・?」実際に鳴き声を聞いたことはなかったが、図鑑に書いてある聞きならしでは一番似ている種に思えた。しかし、あちこちから声が聞こえるものの、なかなか本体は見つからなかった。
タイワンヒグラシ♂ |
タイワンヒグラシは日本では石垣島、西表島にのみ分布する。台湾にも分布しており、向こうでは「台湾騒蝉」というそうだ。確かに、近くで聞くと耳につんざくような音量、音質であった。
鳴き声は本土のヒグラシとは全く異なるのだが、見た目が少し似ているからこの名前がついたのだろうか。それとも夕方に鳴くという習性が似ているということなのだろのか。ヒグラシとの類縁関係はなく、世界最大のセミのテイオウゼミと同じ属と言われている。(You tubeに鳴き声をアップしました)
結局、ここでもチャイロマルバネクワガタは発見できなかった。しかし、旅の最後にタイワンヒグラシに出会えたことは非常に嬉しかった。
18時ごろ 南国屋に原付を返却。 お店の方に、無事乗れたことを報告。
宿に戻ってからすぐ、商店街や道沿いの商店でお土産を購入。
19時半 「まーさん道」で夕食 豆腐チャンプルー定食(確か)
2月に貼った航空券。 |
23時ごろ 就寝
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