2012年2月19日日曜日

春の足音 ヒメオドリコソウ Lamium purpureum

2月19日

今年の冬は例年になく寒い。今朝気象庁のホームページを見ていたら、長野県の菅平では1978年からの観測史上で最低の-29.2℃を記録したそうだ。菅平に限らず、今年は各地で最低気温や積雪深の記録更新が相次いでいる。 我が家から最寄りのアメダスは辻堂であるが、先月の平均気温が歴代最低であった。今月の平均気温は、今のところ5.0℃となっている。2月の平均気温の歴代最低は5.2℃である。このまま気候が低温で推移すれば、2ヶ月連続で平均気温の最低を更新するかもしれない。

咲き始めたマンサク(マンサク科)


あいにく昨年、一昨年などの写真が見つからなかったので比較ができないが、低温のために植物たちの成長もかなり遅れているようだ。 近くの公園に植わっているマンサクや梅は、やっと咲き始め、というところだった。

草本も例外でなく、ロゼット(タンポポの葉っぱの付き方)だったり、まだ小さかったりと、花を付けているものはほとんど見当たらなかった。いつもだったら、そろそろ気の早い奴が花を咲かせ始めていたと思うのだが・・・。


そんな中、花をつけていたのがヒメオドリコソウ。
ヒメオドリコソウはシソ科の越年生草本。
ヨーロッパ原産で、明治年間に日本に渡来したとされる帰化植物である。
名前は在来種で同属のオドリコソウよりも小さいことから。ヒメ(姫)は、小さくかわいらしいものに対してつけられるようである。







ちなみに越年生草本とは、秋に発芽して、翌年の春に開花し、夏には枯れる草本のこと。年をまたいで成長することから二年草とも呼ばれるが、実質上1年以内でライフサイクルを終えるのだから、発芽時期が秋の一年生草本、と言った方が的確かもしれない。
ヒメオドリコソウを始め、春に開花する草本の多くがこの越年生草本と呼ばれるタイプである。


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