2017年12月4日月曜日

カエンボクの種子と果実

10月下旬

沖縄島のとある公園にて列植された木を見つけた。
樹高が20 mを超える大木で、樹皮は白っぽく、葉は羽状複葉。マメ科の何かだろうか、などと考えながら種同定の手がかりを探した。

根元を探索すると長さ20 cmほどの大型の果実を見つけた。果実や種子の特徴からノウゼンカズラ科の樹木と見当がついた。「琉球の樹木」で調べたところカエンボクであると分かった。
カエンボクSpathodea campanulataはノウゼンカズラ科の木本でアフリカ原産。チューリップを思わせる橙赤色の花を咲かせることから英名はAfrican tuliptreeであり、和名の火焔木も花姿に由来する。

本種は分布域外の熱帯地域で野生化しており、「世界の侵略的外来種ワースト100」にも選定されているが沖縄ではほとんど野生化していないようで、観察地でも1、2本の若木を見かけただけだった。落ちている果実自体が少なかったので、結実率が低いのかもしれない。

果実内に多数ある種子には大きな翼が付いている。種子本体が大きさ1 cm弱、翼も含めると2 cm前後ある。

種子の拡大。

サイズこそ小さいが、同科のソリザヤノキOroxylum indicumやウリ科のハネフクベ(アルソミトラ)Alsomitra macrocarpaの種子に似ている。






ソリザヤノキやハネフクベの種子は高所から滑空して遠方に散布されることで知られるが、
カエンボクも同様の種子散布様式を持つようだ。ただし、私が実験した限りでは、滑空するのは翼の形状が整った種子だけであり、少しでも翼がいびつだと一定方向に飛ばすにひらひらと落ちるだけだった。また、滑空性能はハネフクベよりも大分劣るようだ。もっとも、高木に成長するカエンボクの場合、種子は高所から落ちるために滑空能力が高くなくても十分に散布できるのかもしれないし、種子ごとに飛び方がまちまちなことも、分散して散布するための戦略と捉えられるのかもしれない。

<参考>

大川智史・林 将之 2016. ネイチャーガイド 琉球の樹木 奄美・沖縄~八重山の亜熱帯植物図鑑. 文一総合出版.

2017年11月24日金曜日

江の島にて 秋の植物観察

11月19日

某植物観察グループの観察会で江の島を訪れた。
江の島は幼い頃から何度となく通ったなじみ深い場所だが、ここ最近は訪れる機会がなかった。今回は約3年ぶりの訪問である。

先月の台風21号の影響は未だ色濃く、岩屋への歩道が閉鎖されていたほか、海辺では大破したボートも見られた。

イソギクChrysanthemum pacificum NakaiとツワブキFarfugium japonicum (L.) Kitam.(ともにキク科)

「山二つ」の道脇で花期を迎えていた。

ハマコンギクAster microcephalus (Miq.) Franch. et Sav. var. littoricola (Kitam.) Nor.Tanaka(キク科)

ノコンギクの海岸型変種で、葉が丸みを帯びて分厚く、光沢がある。別名エノシマヨメナ。ノコンギクとの区別に迷う個体も多かった。

ホウライカズラGardneria nutans Siebold et Zucc.(マチン科)

神奈川県植物誌2001によれば、神奈川県内では沿海地を中心に点々と分布するらしい。江の島での自生地は限られる。

ユキヨモギ?Artemisia momiyamae Kitam. ?(キク科)

葉の表面に白毛を密生するヨモギを見つけた。葉の裂片が広いなどの特徴を併せ持っており、ユキヨモギではないかと思うが自信はない。ヨモギとの間に雑種のイナムラヨモギを形成することが知られていて、島内でもどっちつかずの個体を多く見かけた。

モチノキIlex integra Thunb.(モチノキ科)

江の島の照葉樹林の主要構成種の一つ。
今年は成り年なのか、多くの個体が果実をたわわに付けていた。

イブキ(ビャクシン)Juniperus chinensis L.(ヒノキ科)

南向きの斜面にぽつりと生えていた。

ハチジョウススキMiscanthus condensatus Hack.(イネ科)

①ススキよりも葉の幅が広い、②葉の裏面が白色を帯び、③葉の縁がざらつかない、④葉舌が無毛、などが特徴。①②の特徴を持つが葉の縁が明らかにざらつき葉舌が有毛、というものはエノシマススキ(ススキとの雑種)と判断される。
江の島で見られるのは大半がエノシマススキのようで、ハチジョウススキは少ない。島内をくまなく歩いたところ、東側の崖地や空き地の一角にて、ハチジョウススキの特徴を一通り有する個体が小集団を作っているのを見つけた。

ハマヒサカキEurya emarginata (Thunb.) Makino(サカキ科)

花期を迎えていた。花の香りは都市ガスなどに形容される独特なもので、私はたくあんなどの漬け物臭を連想する。島内に広く植栽されており、野生化した個体もみられた。






観察した植物一覧(計173種)

■シダ植物(24種)
アイアスカイノデ?、アスカイノデ、イヌワラビ、イノモトソウ、イワガネゼンマイ、オオイタチシダ、オオバノイノモトソウ、オニヤブソテツ、オリヅルシダ、カニクサ、クマワラビ、コバノヒノキシダ?、タチシノブ、タマシダ(植栽)、トラノオシダ、ノキシノブ、ヒトツバ、ヒメオニヤブソテツ、ベニシダ?、ホウライシダ、ホシダ、ホラシノブ、マメヅタ、ミゾシダ
■裸子植物(4種)
クロマツ、ビャクシン、イヌマキ(植栽)、イチョウ(植栽)
■被子植物(8+31+106=145種)
・ウマノスズクサ科:オオバウマノスズクサ
・クスノキ科:ヤブニッケイ、タブノキ、シロダモ、ハマビワ(植栽、逸出)
・コショウ科:フウトウカズラ
・ドクダミ科:ドクダミ
・マツブサ科:サネカズラ
(■単子葉植物)
・イヌサフラン科:ホウチャクソウ
・イネ科:ヤマカモジグサ、キボウシノ、メダケ、アズマネザサ、エノシマススキ、ハチジョウススキ、セイバンモロコシ(外)、チガヤ、ケチヂミザサ、ヨシ
・カヤツリグサ科:ヒメカンスゲ、ヒゲスゲ、ナキリスゲ、イソアオスゲ、ホンモンジスゲ?
・キジカクシ科:ヤブラン、ノシラン、ハラン、オモト(逸出)
・サトイモ科:ウラシマソウ
・サルトリイバラ科:トゲナシサルトリイバラ
・ツユクサ科:ツユクサ、ノハカタカラクサ(外)、ヤブミョウガ
・ヒガンバナ科:スイセン(植栽)
・ヤマノイモ科:ヤマノイモ、オニドコロ
・ユリ科:スカシユリ、シンテッポウユリ
・ラン科:ツチアケビ
(■真正双子葉)
・アオキ科:アオキ
・アカネ科:オオアリドオシ、ハマサオトメカズラ
・アサ科:エノキ
・アジサイ科:ガクアジサイ(植栽個体多い)、マルバウツギ
・アブラナ科:ハマダイコン
・イラクサ科:イラクサ、ラセイタソウ、アオカラムシ、アオミズ
・ウコギ科:カクレミノ、ヤツデ、ハリギリ、キヅタ、セイヨウキヅタ(逸出)、カミヤツデ(逸出)
・オオバコ科:トウオオバコ、オオイヌノフグリ(外)
・カタバミ科:オオキバナカタバミ(外)、イモカタバミ?(外)、カタバミ
・キキョウ科:ホタルブクロ
・キク科:ツワブキ、ハマコンギク(ノコンギク含む?)、タイアザミ(イガアザミ含む?)、オニタビラコ、イソギク、ユキヨモギ(イナムラヨモギ含む?)、ヨモギ、ノゲシ、ガザニア(植栽)、セイヨウタンポポ(外)、コセンダングサ(外)、ハキダメギク(外)、アキノノゲシ
・キブシ科:エノシマキブシ
・キョウチクトウ科:テイカカズラ
・キンポウゲ科:センニンソウ
・グミ科:オオバグミ、マルバアキグミ
・クワ科:ヤマグワ、ヒメコウゾ、イヌビワ、イタビカズラ、オオイタビ
・ケシ科:キケマン
・サカキ科:ヒサカキ、ハマヒサカキ(植栽、逸出)
・サクラソウ科:マンリョウ、ハマボッス
・シソ科:オオムラサキシキブ、トウバナ、シチヘンゲ(ランタナ、逸出)、クサギ
・スイカズラ科:ハコネウツギ、スイカズラ
・スミレ科:タチツボスミレ、アカネスミレ?
・セリ科:ボタンボウフウ、アシタバ、ハマウド、ツボクサ
・タデ科:イヌタデ、ミズヒキ、ツルソバ、スイバ属の一種
・ツヅラフジ科:アオツヅラフジ、オオツヅラフジ
・ハマミズナ科:ツルナ
・ツバキ科:ヤブツバキ、サザンカ(植栽)
・トウダイグサ科:アカメガシワ
・トベラ科:トベラ
・ナス科:クコ、イヌホオズキ?、タマサンゴ(逸出)、ヒヨドリジョウゴ
・ニシキギ科:マサキ
・ニレ科:ムクノキ
・バラ科:カジイチゴ、シャリンバイ、ソメイヨシノ(植栽)、ヘビイチゴorヤブヘビイチゴ
・ヒユ科:ホソバアカザ?
・ヒルガオ科:セイヨウノアサガオ(逸出)
・ブドウ科:エビヅル、ノブドウ、ツタ、ヤブガラシ
・ブナ科:コナラ、スダジイ、マテバシイ(植栽)
・ベンケイソウ科:タイトゴメ、オカタイトゴメ(外)
・マチン科:ホウライカズラ
・マメ科:クズ、ヤハズエンドウ、フジ
・ミカン科:カラスザンショウ
・モクセイ科:オオバイボタ
・ユキノシタ科:ユキノシタ
・ユズリハ科:ヒメユズリハ
・レンプクソウ科:ニワトコ

2017年9月23日土曜日

館山市にて ミズキンバイの観察

9月22日

館山市某所。
学生実習の一環で、用水路に生育する植物を観察した。

用水路を覆うように生えていたのはミズキンバイLudwigia peploides subsp. stipulacea(アカバナ科チョウジタデ属)。

チョウジタデは全国的に稀な種で、国のRDBで絶滅危惧Ⅱ類。千葉県内には点々と分布があるようだ。
隣にはタコノアシやガマも生えていた。

砂丘後背地にあたる低標高地には水田や休耕田がみられる。
少し前までは複数の休耕田でミズキンバイがみられたようで、僕が6年前に館山を訪れた際も休耕田で本種を観察している。しかし、現在では植生遷移が進んでヨシやガマ、シロバナサクラタデなどが繁茂し、ミズキンバイは地上からほとんど姿を消している(地中に埋土種子があるかもしれない)。


休耕田から流れ出る用水路は大型草本に覆われないため、ミズキンバイの生育地として辛うじて機能しているようだ。

ミズキンバイの浮葉。

ガの幼虫に激しく食害されているのが目立った。種類が分からなかったので、幼虫を飼育して確認してみようと思う。


2017年9月7日木曜日

シチリアの植生 Pozzilo付近の岩礁植生

6月13日

イタリア最南のシチリア島での学会エクスカーション初日。

最初に訪れたのは、州都パレルモから西に20 kmほどのPozziloの海岸部。近くのパレルモ空港を離発着する飛行機を横に見ながら、石灰岩からなる海岸岩場の草本植生を観察した。


植物群落の主な構成種はLimonium sp. (イソマツ科イソマツ属)、Crithmum maritimum(セリ科)、Sporobolus sp. ?(イネ科ネズミノオ属?)、Sarcocornia sp. (ヒユ科)など。

Limonium sp.

地中海沿岸はイソマツ科の多様性の中心らしく、様々な種が見られる。

Sarcocornia sp.

低木。日本のアッケシソウによく似るが別属。
ヒユ科アッケシソウ亜科(Salicornioideae)には複数属が含まれるが、素人目には属の違いがよく分からない。

セリバオオバコPlantago coronopus L. ? (オオバコ科Plantaginaceae

踏圧がかかる場所では、本種が生育していた。

Thapsia garganica L. (セリ科Apiaceae)

大きな翼を持つ果実が特徴的。
本種は海岸植物ではなく、内陸でもよく見かけた。

セイヨウマツムシソウ?Scabiosa atropurpurea L. ? (スイカズラ科Caprifoliaceae

Sixalix属とする見解もあるようだ。
少し内陸の荒れ地には、外来種であるウチワサボテン(Opuntia sp.)が生育していた。奥に見えるイネ科は恐らくPennisetum setaceum(イネ科チカラシバ属)で、やはり外来種。

両外来種は、シチリアでよく目立つ外来種で、都市近郊では山の斜面で大群落を形成していることもあった。

陸側を見ると、切り立った岩山がそびえている。
海岸線間近に連なる石灰岩の岩山は、シチリア北西部の景観を特徴づける存在である。






シチリア空港に着陸するRyanair(ヨーロッパ最大のLCC)の飛行機。



2017年8月27日日曜日

サリーナ島 Monte Fossa delle Felciの植生・植物

6月27日

エオリア諸島第2の面積と人口を持つサリーナ島(Salina)。島の名前は南東部にある塩湖に由来する。

島はMonte Fossa delle Felci (標高968 m、以下Monte Fossa)とMonte dei Porri(標高886 m)の2つの火山で構成され、うちMonte Fossaはエオリア諸島最高峰である。2火山が並ぶ姿は日本の伊豆諸島の八丈島を彷彿とさせる。
両火山は一万年以上にわたって噴火活動を休止しており土壌が発達している。さらに、高標高域では乾季でも雲霧がかかりやすく水分条件が比較的良好なようだ。これらの理由からサリーナ島には諸島内で最も発達した森林植生がみられる。

今回、サリーナ島に滞在できるのは5時間程度に限られていたため、Monte Fossaのみ登った。

島内最大の集落Santa Marina Salinaで水や昼食を買い、登山口を目指す。
Monte Fossa登山で一般に知られるのは島中部の教会(Valdichiesa Church)の脇から登るルート。Santa Marina側からの登山口はガイドブックに載っていなかったため、インフォメーションセンターで道を教えてもらった。


道中で地元の人にもルートを教えてもらい(英語が堪能な方だった)、無事に登山口に到着。

登山口から1 km強は砂利道が続く。

道端に咲いていたDelphinium sp.(キンポウゲ科 Ranunculaceae)。

砂利道の終点から左に曲がり、本格的な山道に入った。

道沿いには樹高3~5 mの低木林が広がる。

Erica arborea L.? (ツツジ科 Ericaceae)
低木林の主要構成種。

右側に写る複葉の樹木はトネリコの仲間Fraxinus sp. (モクセイ科 Oleaceae)で、本種もよくみられた。

イチゴノキArbutus unedo L. (ツツジ科 Ericaceae)

Erica arborea?と並んでよく見かけたのがイチゴノキ。日本でも庭園樹として近年利用される。
Ericaよりも低木の性質が強いらしく、Ericaが高木層、イチゴノキが低木層の林分もみられた。

Sorbus domestica L. (バラ科 Rosaceae)

日本のナナカマドと同属だが果実が大きく径2~3 cmもある。

尾根部は乾燥が著しく、樹高1.5 m以下の灌木林がみられた。主要構成種はErica arborea?やCistus sp. (ハンニチバナ科 Cistaceae)、Daphne gnidium L.(ジンチョウゲ科Thymelaeaceae)など。

Daphne gnidium
ジンチョウゲ属

ジンチョウゲの仲間らしく、花には芳香があった。

ワラビPteridium aquilinum (コバノイシカグマ科Dennstaedtiaceae)

日本でもおなじみのワラビは分布域が広く、イタリアにも生えている。

標高600 mを超える辺りから木々の樹高が6~7 mと高くなった。
森林の主要構成種は相変わらずErica arborea?とイチゴノキだが、つる植物や林床の草本が豊富だ。雲霧により水分条件が良好なためだろうか。

Dioscorea communis (L.) Caddick & Wilkin (ヤマノイモ科 Dioscoreaceae)

液果を付ける変わったヤマノイモの仲間で、ヨーロッパに広く分布。Tamus属に分類する説もある。





本種の他に生えていたつる植物は、Rubia sp.? (アカネ科 Rubiaceae)、Smilax aspera (サルトリイバラ科 Smilacaceae)、Lonicera sp. (スイカズラ科 Caprifoliaceae)など。

Blackstonia perfoliata (L.) Huds. (リンドウ科 Gentianaceae)

林床によく見られた草本。日本でみられるリンドウ科の植物とは大きく異なる姿(無柄の葉が対に付く点は似てるかも)で、当初は何科かすら見当がつかなかった。

Luzula sp. (イグサ科 Juncaceae、中央)と、Viola sp. (スミレ科 Violaceae、下のハート型の葉)

Luzula(スズメノヤリ属)の草本は、シチリア本土でも山地に上がると生育していた。

枝に着生した地衣類が雲霧のかかりやすさを物語る。

標高750~900 m辺りでは白い幹の目立つPopulus tremula L.、Alnus cordata (Loisel.) Duby、ヨーロッパグリCastanea sativa Mill.が高木層(約10~15 m)を形成し、亜高木層がErica arborea?とイチゴノキからなる森林が発達していた。



これらの種のうち、Alnus cordataは元々エオリア諸島に分布せず、植林のために持ち込まれた(ウェブサイト参照)。他2種も植栽由来のように思われたが確実な情報に当たれていない。
山頂付近の森林は植林によって林相が変化していると思われるため、本来の植生がどのようなものであったかを想像するのは難しい。

Populus tremula (ヤナギ科 Salicaceae)

葉が落ちていた。日本のヤマナラシに少し似ている。

Alnus cordata (カバノキ科 Betulaceae)













山頂付近(標高約930 m)に着いた。眼下にはサリーナ島の名の由来である塩湖がを望む。

山頂付近の尾根には低木林が広がる。構成種にはワラビやErica arborea?、Cistus属など低標高域の灌木林との共通種も多いが、植生高は2 m前後に達し、同種でも葉サイズが大きい。

レダマSpartium junceum L.(マメ科 Fabaceae)

エニシダの仲間Cytisus sp.も生育していた。

Cistus sp. (Cistaceae ハンニチバナ科)

Cistusは写真の白花と桃色花の2つがみられた。別種だと思うが種名は確認できていない。

Epilobium sp. (アカバナ科 Onagraceae)

アカバナの仲間も生育していた。アカバナ属の多くは湿性地を好んで生えるが、本種も山頂付近の水分条件の良好さを示しているのだろうか。

Centaurium sp. (リンドウ科 Gentianaceae)

林内から山頂付近の裸地に至るまで、あちこちに生えていた。Centaurium属は日本にもベニバナセンブリとハナハマセンブリが帰化し、そのどちらかかもしれない。

避難小屋隣のベンチで昼食。

山頂(火口縁)を歩くと眺望の良い場所に出られるらしかったが、船の出航時間の関係で、食後はやむなく下山した。





気温30℃を超える中での高低差約900 mの登山はかなりハードで、持参した2Lの水は登山口到着前に底をついた。


<参考サイト>
・Flora Italiana, Checklist Flora per Regione
http://luirig.altervista.org/flora/taxa/regioni.php (2017年8月閲覧)
・World Helitage Datasheet, ISOLE EOLIE (aeolian islands)
https://yichuans.github.io/datasheet/output/site/isole-eolie-aeolian-islands/ (2017年8月閲覧)