2011年11月6日日曜日

「西表・石垣の生き物」 チャイロマルバネクワガタ Neolucanus insularis

大富林道を歩いていると、前方から地面すれすれを茶色い虫がこちらへ向かって飛んできた。
と、そいつは僕の靴にぶつかるように着地した。
チャイロマルバネクワガタのオスであった。今回の旅で、特に会いたい虫のひとつだったから実際に手に取ることができて感激した。

チャイロマルバネクワガタは西表島と石垣島の特産種。10月が発生期である。クワガタの時期にはかなり遅い気もするが、八重山の10月は、朝晩は涼しいものの日中はまだまだ暑いから、クワガタの活動には適しているのだろう。
このチャイロマルバネクワガタは、樹液にはほとんど集まらず、日中に林縁の道路やススキ原の上を飛び回る変わった習性を持つそうだ。今回の旅で見つけた3個体も全て林道を飛んでいたり、路上を歩きまわっていたものである。

ところで、今回見つけた個体は全てオスであった。写真を見て、なんだ、メスじゃないか、と思う人もいるかもしれないが、この種はオスでも大あごがあまり大きくないのだ。(もちろん、メスの大あごの方がもっと小さい)
旅行後に家の図鑑を見ると、メスは林の中にいることが多く、オスのように林道などを飛び回ったり歩き回ったりすることが少ないようだ。それを覚えて旅行に行くべきだったと少し後悔している。

次回は是非、メスも見つけてみたいが、10月は学校の授業がある。社会人になっても仕事があるのはほぼ間違いない。

一体、今度はいつ行くことができるだろうか。


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