2011年9月3日土曜日

ハイマツ Pinus pumila

白馬乗鞍にて
ハイマツはマツ科の常緑低木である。日本の高山帯を代表する植物で、白馬乗鞍岳の平坦な山頂部の群落は、ハイマツの海と言いたくなるような見事なものだった。このような風景は日本の高山では当たり前のことなのだろうが、登山経験がほとんどなかった僕にとっては感動的なものだった。
雌花。翌年の9月には松ぼっくりになる。
ハイマツはハイマツ帯といったマクロな視点で見られることが多く、それ自体が注目されることがあまりない気がする。しかしミクロな視点で見てみると、裏面が青白く美しい葉や、ところどころに成る松ぼっくり(球果)など面白い特徴を持つ植物だと僕は思うのだ。

ハイマツの種子は、一般のマツと異なり翼が付いておらず、大きい。一般のマツの種子が風で散布されるのに対し、ハイマツは高山にすむホシガラスという鳥などに運んでもらうという、どちらかというとドングリに近い散布方法である。山道を歩いていると、ホシガラスが食べたあとらしきボロボロの松ぼっくりが落ちていた。ほとんどの種子は既に無くなっていたが、いくつか残っていたのでいただくことにした。

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