2011年9月2日金曜日

チングルマ

チングルマはバラ科の落葉小低木。一見したところ草本にしか見えないが、毎年肥大生長する幹をちゃんと持っているそうだ。
今回の旅行では、乗鞍岳(白馬乗鞍岳)、白馬大池、栂池自然園など広い範囲で見ることができた。土壌の状態はよく分からないが、一見したところ湿地に生えていたり、砂礫地に生えていたりと、適応能力が高い植物だと思った。背の高い植物のない開けた場所であることは共通していたと思う。
8月27日
8月の終りに訪れたということで、標高約1850メートルの栂池自然園から2436メートルの乗鞍岳まで全てにおいてチングルマの花は終わっていて、実になっていた。唯一花が咲いていたのが、乗鞍岳中腹の天狗原の近くであった。標高は2200メートル弱だったと思う。近くに雪渓があるわけでもなかったのに、なぜ花期が遅れていたのだろうか。冷たい風の出る風穴があったのかもしれない。
特徴的な実
チングルマという変わった名前は、実(正確には雌しべの花柱が開花後伸びたもので、基部に果実がある。)の形に由来するそうだ。子どもの持っている風車、つまり稚児車(ちごぐるま)に実の形を例え、そこから転じてチングルマとなったという。(Wikipedia 参照)
チングルマの花は美しく、そちらに着目した名前がついてもよさそうだと思うが、昔の人にとっては実の形の方が興味を引くものだったのだろうか。


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