2011年9月9日金曜日

エサキモンキツノカメムシ Sastragala esakii

高尾山を友達と登っている途中で、エサキモンキツノカメムシを見つけた。何といっても背中にハート形の模様があることが特徴である。
このカメムシ、やたら長い名前で覚えにくい。僕は最近まで「エサモンキツノ~」だと思っていたし、友達では「エサキモンツノ~」と言っていた人も。
ということで名前を説明したいと思う。
「エサキ」は昆虫学者の江崎悌三さん(1899~1957)にちなむ。命名者の長谷川仁さんが、偉大な昆虫学者であった江崎さんを記念し、また江崎さんがツノカメムシ類が好きだったことから名付けたそうだ。(参考 ゲッチョ昆虫記 盛口満 著 どうぶつ社)「モンキ」は背中の黄色いハートマークの紋のことを指し、「ツノカメムシ」は胸から角が左右に突き出すのが特徴のツノカメムシ科の昆虫であることを指す。


2009年9月 生物部の顕微鏡ごしに撮影
高校の時、生物部でこのカメムシを捕まえ、顕微鏡などで観察したことがある。しばらくしてなにやら甘い良い香りがしてきた。どうやらエサキモンキから発せられているようだった。エサキモンキを入れていたビンからも同じ香りがした。友達と、「エサキモンキは見た目も臭いもいい素晴らしいカメムシだ!」と感激していた。
しかし、後日ネットで検索してもどこにも良い香りがするとは書いておらず、いくつかに「他のカメムシ同様くさい」と書いてあっただけだった。
その後、その友達と再びエサキモンキを捕まえた。今度はしっかりとくさい臭いを発した。残念ながら、エサキモンキもやっぱりカメムシであった。高校の時は、単にビンに香りがついていただけなのかもしれない。でも、時期や性別によっては良い香りを出すこともあるのでは、という期待をまだ捨てきれずにいるのだ。

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