2011年10月2日日曜日

ヒラタドロムシ(幼虫)

野川(小金井市の貫井大橋近くにて)
学校のサークルで、多摩川の支流のひとつの野川の生物調査を行った。この調査で見つけた生物のひとつがヒラタドロムシの幼虫だ。
ヒラタドロムシはヒラタドロムシ科の甲虫。成虫は7~8月に見られるそうだ。幼虫は川底の石に張り付いて生活する。日本にはこの科が10種類ほど確認されているようだが、特徴からいって恐らくノーマルのヒラタドロだと思う。(違ったいたらご指摘いただけると嬉しいです)
ヒラタドロムシは「きれい」な水質の河川の指標種とされている。つまり野川の水質はかなり良い、ということになるのだろう。

ヒラタドロムシ幼虫(左下はヒラタカゲロウの一種の幼虫)

ヒラタドロムシの幼虫は非常に独特の形をしている。まるで古代生物の三葉虫みたい、といったところか。おおよそ甲虫の幼虫とは思えない。もしこの虫の正体を知らずに見たら、昆虫とすら思わなかったかもしれない。
この円盤状で扁平な形は、水の抵抗を最小限に抑える役目をはたし、それにより流速の早い川の中・上流域での生活に適応していると考えられる。
裏面。6本の足と、白いエラが見える。
それにしてもカブトムシなどと同じ甲虫に属する虫の幼虫が、このような姿をしているとは。昆虫の多様性を改めて感じた。











ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村  ランキングに参加しています。クリックいただけると嬉しいです。

にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へ
にほんブログ村

2 件のコメント:

つっか さんのコメント...

調査おつかれさまです!
水生昆虫ってぱっと見、近より難いの多いけど、カゲロウ、トビゲラ、ウズムシ(昆虫じゃないけど)とか仕草や顔がかわいいよね!!
でもけどヒルやボウフラはなかなか好きになれないかも(>_<)

Fe さんのコメント...

つっかさんコメントありがとうございます。

うん、今日見つけたカゲロウとかはかなりかわいかったと思う。僕もヒルは苦手。でも川の中流に住んでいて、少し汚れた川の指標種のシマイシビルは血を吸わずに、イトミミズとかを食っているらしい。だからシマイシさんなら大丈夫かも。まだ見たことがないけど。