ゴゼンタチバナはミズキ科の多年生草本。山地の樹林下に生育する。今回登山した乗鞍岳(白馬乗鞍)では山頂付近のハイマツ帯にも数多く生育していた。
ゴゼンタチバナの花期は標高が高くなるほど遅くなるようだ。標高約1850メートルの栂池自然園付近では既に赤い実をつけていたが、乗鞍岳をのぼっていくにつれ中心に未熟な実が形成されているものが見られるようになり、そして標高2300メートルあたりではほぼ完全な開花個体を見ることができた。
ただし、山頂付近では未熟な実が形成されているものが見られた。個体差なのか、それとも日照条件などが影響しているのか。山頂よりも日光の当りにくい樹林下の方が温度が低めになっているのかもしれない。
中心の小さな花は実になりかけている。 |
小さい植物体に似合わないほど大きな花をつけるゴゼンタチバナ。しかし4枚の白い花弁のようなものは、総包葉と呼ばれる葉っぱが変化したものであり、中心に本当の小さな花がまとまって付いている。赤い実一つ一つがそれぞれひとつの花からできたと考えれば分かりやすいと思う。
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