キンミズヒキはバラ科の多年生草本である。上高地では林道沿いに多数生育していた。
ミズヒキとは赤い花をつけるタデ科の草本のことである。キンミズヒキは全く違う科の植物ではあるが、黄色い花をミズヒキのように房状に付けることからこの名前がついたのだろう。
キンミズヒキは林道沿いに多数生育している。逆に林道から奥の茂みにはあまり生育していないようであった。
キンミズヒキの実の上部には、動物や衣服に付きやすいように返しのついたトゲが生えている。つまりキンミズヒキはいわゆる「ひっつきむし」のひとつということであり、このような種子散布方法は、動物による種子散布の中でも特に「付着型」と呼ばれている。
人間が知らず知らずのうちにキンミズヒキの実を衣服に付け、それが歩いている途中で落下することで林道沿いに多数見られるようになったのではないだろうか。上高地ではサルなどの野生動物も数多くみられるから彼らの影響も否定できないが、年間約200万人は訪れるという人間の影響は絶大なのではないかと思っている。
花。 |
果実。上部に毛(トゲ)が確認できる。 |
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