2011年8月2日火曜日

オオコフキコガネ Melolontha frater

左がメス、右がオス。触角の大きさに注目。
毎年6月終わりごろから家の近辺で発生するのがオオコフキコガネである。海岸近くの砂地を好むらしく、僕の住む藤沢市南部では多数の個体を見ることができる。小学生の時最寄りの駅で友達と探し回った時は、合計30匹を超えていた記憶がある。
オオコフキコガネはコガネムシ科の甲虫である。「コフキ」とは、全身に微毛が生え、粉を吹いているように見えるところから。コフキコガネの仲間はオスが大きな触角を持つのも特徴である。(写真右がオスである)
近縁種のコフキコガネと似ているが、オオコフキが灰色がかった毛を持ち、コフキが黄色の毛をもつようである。僕は最近までオオコフキのことをコフキだと思っていたし、区別にはちょっと自信はないのだが・・


今年も夜に駅から自宅まで歩く途中の電灯の下で彼らが地面に止まっている。ただ残念なことに彼らのほとんどは道行く人々に気づかれずに踏みつぶされてしまう。朝、駅へと向かうときは彼らの亡骸と対面することになる。僕みたいに足元の生き物に注意して歩く人は少ないのだろう。ほとんどの人は虫が好き、嫌い、というよりもそもそも無関心なのだと思う。
僕はそんなオオコフキたちを1匹でも多く助けたいと思い、「あの人、またなんか拾っているよ」と思われることへの恥ずかしさと闘いながら、帰路につく人々の列の中、時々しゃがみこんでは彼らを拾い上げるようにしている。

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