2011年8月19日金曜日

ザトウムシ

8月11日から18日まで長野県の上高地で、(財)自然公園財団 (Bes)のもと、ゴミ拾いやトイレ掃除などの業務を行うアルバイトをしました。これからしばらくに渡り、上高地で見つけた虫や植物について書いていきたいと思います。
今回はザトウムシです。



ザトウムシはクモ綱ザトウムシ目の生物である。一見するとクモに似ていてアシナガグモとも呼ばれるが、別の生物である。 胴体がクモと異なり2つに分かれておらず、1つに見える。
上高地ではこのザトウムシが大量に生息している。歩道わきの茂みを観察していれば、容易に彼らの姿を見つけることができる。一方で胴体が小さく、足は細長く目立ちにくい格好なので、気づかない人が多いかもしれない。 胴体の色は、オレンジのもの、黄土色のもの、青っぽい光沢を持つものなどがいて恐らく異なる種類なのだろうが、残念ながら僕には分からない。

ザトウムシは基本的に肉食である。植物質のものも食べる雑食性だそうだが、今回上高地ではイモムシや小さなガを食べている姿ばかりを見た。あまりに弱々しく見えるザトウムシだが、どうやって獲物を捕まえるのだろうか。気になるところである。また清掃中に拾った生ごみ入りのビニール袋に紛れていることも時々あり、腐ったものも食べるようだ。いずれにせよ人間には全く無害の生き物である。











夜になると宿舎の明かりに集まる虫を狙って、ザトウムシも網戸にやってきた。 寝泊まりしたのは2階だったからこんなところまで上がってくるのかと驚いた。ザトウムシの胴体の裏面は白っぽい色で、網戸の外側を歩いているときは細長い足が見えないため、まるで米粒が宙を浮いて動いているかのようでユーモラスであった。

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