2016年6月12日日曜日

ブラジル旅行&学会 Restinga(海岸林)と海浜植生

6月8日

サンパウロ州にて。

海岸近くの植生を見て回った。

海岸の後背に広がるのはRestingaと呼ばれる森林。樹高は10 m以下。
土壌は砂質で、腐植層はやや未発達のようだ。

木本層を構成するのはSapotaceae(アカテツ科)やRubiaceae(アカネ科)など(属名や種名は未確認)。
林床にはBromeliaceae(ブロメリア科)の草本が密生。つる植物で目立つのはサトイモ科。着生植物にはTillandsia を始めとするブロメリア科やPeperomia sp.(Pipaceae コショウ科)が見られた。



Restingaを抜けると砂浜海岸に出た。

森林と砂浜の間には、低木や多年草からなる植生が成立する。









ここで見かけた植物をいくつか。


たぶんBromelia antiacantha (Bromeliaceae ブロメリア科)。

本種はこの地域の海岸を特徴づける植物の一つであり、観察地近くの街「Caraguatatuba」は本種の現地名「Caraguatá」にちなむらしい。

Cereus sp. (Cactaceae サボテン科)。

Epidendrum sp. (Orchidaceae ラン科)。

砂浜にランが生えているとは思わなかった。

Epidendrum sp.の花。

Smilax sp. (Smilacaceae サルトリイバラ科)。

日本のサルトリイバラなどと同属に当たる。

Rubiaceae sp. (Rubiaceae アカネ科)。

属名を確認中。

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