6月8日
サンパウロ州のUbatuba近郊にて。
砂浜海岸の後背湿地に広がるマングローブ林に入った。
地面が泥質で非常に歩きづらく、また還元状態の地面から強烈な硫化水素臭が漂うこのマングローブ林のことを、エクスカーション案内役の研究者の方は「dirty mangrove(汚いマングローブ林)」と呼んでいる。
対して、2日前に観察したマングローブ林(→その時の記事)は地面が砂質で歩きやすく、硫化水素の臭いもわずかだった。こちらには「clean mangrove(きれいなマングローブ林)」の愛称?が付いている。
マングローブ林を構成する主な樹種はLaguncularia sp. (Combretaceae シクンシ科)。
2日前に訪れたマングローブ林ではAvicennia sp.やRhizophora sp. も主要構成樹種だったが、今回の林ではこれら2種はほとんど見かけなかった。
この林では、着生植物が非常に多く見られた。手の届く範囲にブロメリア科やラン科、シダ類がびっしりと着生するさまは、壮観だった。
Bromeliaceae sp. (Bromeliaceae ブロメリア科)。
ブロメリア科はあまりにも種数が多く、理解が追いつかない。種名はおろか属名もあやふやになってきた。
Rhipsalis sp. (Cactaceae サボテン科)。
花の脇に付く蜘蛛のようなものはTillandsia sp. (T. stricta?)の実生。
Peperomia sp. (Piperaceae コショウ科)。
(日本の)マメヅタランやマメヅタカズラによく似ていたので、ラン科やキョウチクトウ科(ガガイモ亜科)かな、と思ったが、コショウ科のPeperomiaの一種だった。
種類不明。
ラン科も多く見られたが、属名は分からず。ざっと観察した限りでも6,7種はあったと思う。
Orchidaceae sp. 1。
Orchidaceae sp. 2。
Orchidaceae sp. 3。
花を咲かせていたので調べれば属名が分かりそうだが、ひとまず保留。
Asplenium sp. 。シダ植物。
日本の温暖地で見られるリュウビンタイなどと同属で、姿もやや似ている。
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