2016年6月15日水曜日

ブラジル旅行&学会 Pedra da Macelaの二次林

6月9日

Pedra da Macela山頂からの景色
サンパウロ州のCunha近郊に位置するPedra da Macela(海抜1840m)という山に登った。

Pedra da~は直訳すればおそらく「石の~」という意味になる。岩山(岩峰)に対してこの呼び名が付くらしい。



山腹には二次林が広がる。
エクスカーション主催者の話では、これらの林は伐採から50年程度を経たものだとのこと。

Croton sp. (Euphorbiaceae トウダイグサ科)

二次林の主要構成種のひとつ。


Mimosa sp. (Fabaceae マメ科)

茎や豆果がトゲだらけ。オジギソウと同属であり、葉を触るとゆっくりながら動いた。

Miconia sp. (Melastomataceae ノボタン科)


Melastomataceae sp. (Melastomatacaee ノボタン科)

今エクスカーションで訪れた場所では、ノボタン科の樹木や草本を非常に多く見かけた。


Melastomataceae sp. (Melastomataceae ノボタン科)

ノボタン科の一種。上のものとは別種。

Mikania sp. (Asteraceae キク科)

キク科のつる性木本。

Asteraceae sp. (Asteraceae キク科)

キク科の低木。属名は分からず。
観察地ではこの種を含め、5種類くらいのキク科低木~亜高木を確認した。

Santalaceae sp. ? (Santalaceae ビャクダン科?)

キク科木本に寄生していた。

Achyrocline satureioides (Asteraceae キク科)

日本のハハコグサを巨大化させたような草本。ハハコグサとは属が異なるようだ。

Cissus sp. (Vitaceae ブドウ科)

Roupala montana (Proteaceae ヤマモガシ科)

コンビーフのような香りを持つ木本。

Rubus sp. (Rosaceae バラ科)

キイチゴの一種。実を食べてみたが、わずかに甘いだけで美味しくなかった。
Fragaria sp. (Rosaceae バラ科)

オランダイチゴ属、いわゆるイチゴと同属。


Galium sp. ? (Rubiaceae アカネ科)

果実はヤエムグラの実を白く、多汁にしたような姿。
ヤエムグラと同じGalium(ヤエムグラ属)に属するとの説明を受けた。

Coccocypselum sp. (Rubiaceae アカネ科)

青紫色の実を付けていた。
中南米に特有の属とのこと。

Buchnera sp. (Orobancheaceae ハマウツボ科)

半寄生植物とのこと。
赤く見えるものは花ではなく、葉(苞葉?)。


Vreasea sp. (Bromeliaceae ブロメリア科)

地生種。
Pedra da Macelaは標高が高く気温が低いためか、ブロメリア科をはじめ、着生の維管束植物は非常に少なかった。

Habenaria sp. (Orchidaceae ラン科)

湿地状の場所にまとまって生えていた。

Habenaria(ミズトンボ属)の植物は、日本にも複数種が生えている。ラン科の属の中では、きわだって広い分布範囲を持っていると思う。

Zygopetalum sp. (Orchidaceae ラン科)

Dicranopteris sp. (Gleicheniaceae ウラジロ科)

日本に生育するコシダとよく似たシダ。
2年前に訪れたオーストラリアでも、やはりコシダの仲間をよく見かけた。



Lycopodium sp. (Lycopodiaceae ヒカゲノカズラ科)

日本のヒカゲノカズラによく似た種。
湿り気のある斜面に群生していた。

ヒカゲノカズラ科の草本は、本種の他にも2種を見かけた。

午後になると霧が出てきた。この場所はいわゆる「雲霧帯」にあたるようだ。

空気中の湿度が常に高いことを反映してか、樹木には地衣類や蘚苔類がびっしりと着生していた。ただし、前述のとおり維管束植物の着生種は少なかった。

最後に。

山頂で見かけた鳥。










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