サンパウロ州のCunha近くの土産物屋にて。
「PINHAO」と書かれた木の実が売られていた。
ナンヨウスギ科のAraucaria angustifoliaの種子とのこと。
本種は日本ではパラナマツの名で呼ばれている。「マツ」、と名は付くが、日本で見られるマツ(マツ科の樹木)とは縁が遠い。
店内には球果(まつぼっくり)も飾られていた。パラナマツの球果は崩れやすく、地面にそのままの形で落ちることはないらしい。
パラナマツの種子は食用になる。調理方法としてはゆでるのが一般的とのこと。
僕も、茹でたものをいくつか食べてみた。
栗を淡泊にしたような味で、松の実(チョウセンゴヨウなどの種子)の味とはあまり似ていない。食感は銀杏に少し似ていると思う。くせがないので何個でも食べられる。
翌10日。
自生地を訪れた(Serra do Mar State Park)。
パラナマツの成木の樹形は非常に特徴的で、遠くからでもすぐにそれと分かる。
夕方になると自生地には霧が立ちこめ、幻想的な風景になった。
高い湿度を反映してか、パラナマツの幹にはブロメリア科やラン科といった着生植物が多く着いていた。
※
パラナマツの栽培経過を別ブログ(園芸の記録)で紹介しています。
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