2012年6月6日、2004年6月8日以来8年ぶりとなる金星の太陽面通過と呼ばれる現象が起きた。
はじめに軽く説明すると、金星の太陽面通過とは、地球・金星・太陽が(ほぼ)一直線上に並んだときに見られる現象である。原理としては地球・月・太陽が並んだときに起きる日食と変わらないが、金星の見かけの大きさは太陽のわずかに32分の1であり、金星の姿は太陽面上を通過する黒く丸い点として見える。
日食に比べてインパクトに欠けるためか、知らない人や興味ない人もかなり多かったが、次にこの現象がみられるのは2117年12月11日、実に105年後のことである。
前回の太陽面通過は雨天で見られなかった。そして今回も僕の住む関東地方は雨の予報であった。当日は大学の授業があった。しかし、今回見逃したらギネス級に長生きしない限り見ることができない。悩んだ結果、家(府中)から一番早く行け、かつ晴れ間が期待できる山梨、長野方面に出掛けることに決めた。
仮眠をとり、中央線の始発で長野を目指した。
5時10分ごろ 高尾駅にて
しばらくは電車の外の天候は雨。ようやく曇り空になってきたのが甲府に近づいてきた頃。
7時10分。太陽面通過の開始時間。韮崎駅や新府駅に着く頃の時間であった。しかし韮崎に着いても完全な曇り空で太陽面通過の開始は見られず。
7時30分頃
急に日が射してきた。急いで最寄りの富士見駅で下車してホームにて撮影。
7時38分の様子。
撮影角度がおかしかったようで、本来なら太陽のもっと左上に金星があるべき。
その後10分もたたないうちに曇り空になってしまった。
次の電車で先を目指した。
その後はずっと曇り空が続いた。天気予報を確認すると、かなり西の方まで行かないと完全な晴れ間は望めないようであった。電車賃もばかにならないので上諏訪で下車することにした。
8時35分頃 上諏訪着。
諏訪の天候も曇り。このまま晴れないなら観光でもしようかと諏訪湖畔をぶらついた。
寄ってきたカルガモ 諏訪湖にて |
9時46分 日が射してきたのであわてて撮影。
その後はほとんど曇り、時々晴れ。晴れるたびにカメラを構えた。
11時13分
11時54分
その後、諏訪の空は雲に覆われ、観測はできなくなってしまった。
帰りも太陽と金星の姿は見られず。太陽面通過終了の13時45頃は、空はかなり晴れていたが太陽は雲に隠されたままで、結局太陽面通過の最初と最後は見られなかった。
それでも、大学にとどまっていたら全く見ることができなかったようだし、短い時間でも見れて良かったと思う。 もっと前から動いて西日本に行っていれば全過程を見れたかもしれないが、仕方がない。
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Transit of Venus
June 6th, 2012
I watched a transit of Venus in Nagano. Transits of Venus are rare phenomenon. The next of this event will be December 10-11, 2117.
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