2012年7月19日木曜日

イタチハギ Amorpha fruticosa

7月15日
近所の川沿いを走っていると、マメ科らしい葉っぱをした樹木が繁茂しているのを見つけた。
見つけた、とは言っても前からそこに生えていたのは知っていて、ただ、よく川沿いに生えているハリエンジュ(ニセアカシア)だろうと思い込んでいてそこまで気にかけたことがなかった。

この日、どうもハリエンジュと雰囲気が違う気がするな、と思って観察すると、イタチハギであることが分かった。

イタチハギはマメ科の低木。 北米原産の帰化植物で、砂防用などとして戦後に導入されたものが野生化しているそうだ。 今回観察したものが植えたものなのか、野生化したものかは分からない。

特徴は花だと思う。(左写真)今回、イタチハギだとはっきり分かったのもこの花が付いていたからだ。
手持ちの図鑑に書いていないので分からないが、花の姿をイタチのしっぽに見立てたのが和名の由来だという記述がネット上であがっていた。
暗紫色をベースに黄色い雄しべが目立つが、全体としてはこれでもマメ科かといいたくなるような変わった、地味な花である。
地味なら何かしら臭いでもするだろうとかいでみたら、弱いながら良い香りを感じた。雄しべが黄色く目立つし、香りもあるから意外と虫が集まってくるのかもしれない。
イタチハギは花に限らず、葉をちぎってもよい香りがした。見た目から、どうせ青臭い臭いしかしないだろうと思っていたから意外であった。


果実もなっていた。随分と結実率は高いようだ。


家に持ち帰って改めて観察してみた。
花の一つ一つを観察してみると、確かにマメ科らしい形をしているように見えた。
しかし、分解してみると花弁が1つしか見当たらない。たまたまか失敗したかと思っていくつか調べても結果は同じ。
あれっと思って図鑑を開いたら、イタチハギは花弁が退化しか1枚しかないとのこと。
(正確に言うと、マメ科(マメ亜科)には1枚の旗弁、2枚の翼弁、2枚の竜骨弁と計5つの花弁があるが、イタチハギではそのうち翼弁と竜骨弁が退化し、旗弁1枚だけになっているということ。)



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