2012年1月22日日曜日

西表島・石垣島旅行記 6日目

10月20日

~大富林道散策の一日~

7時起床
7時30分 朝食

9時前 宿発
大富林道入口を目指した。
この日はひたすら大富林道を歩いた。大富林道は、西表縦断道路を作ろうとした時の名残。イリオモテヤマネコが見つかったことなどから工事が中断され、現在の状態となっているようだ。舗装道路(砂利道も多いが)は仲間川を望む展望台やウブンドルのヤエヤマヤシ群落が見える場所の辺りまで。その先は完全な山道となっていて、進み続けると、浦内川の方に抜けられるそうだ。

展望台から 仲間川と日本最大のマングローブ林
10時ごろ
前方をリュウキュウイノシシの群れが通った。一人だったので、嬉しいというよりは少し怖かった。イノシシはすぐに森へ入って行ってしまったので、写真はとれず。
12時40分
仲間川展望台に到着、昼食。
ちなみに展望台から5分程度道を下ったところに、仲間川に降りられる道があったそうで、僕が展望台で休んでいる間にも何人かの人がやってきた。外国人のおじさん3人組なども来た。日本の中でも、あえて西表島を選んで旅行してくるとは面白いと思った。
そういえば、2月に西表に来た時は、カンピラ荘で韓国人夫婦と一緒になった。日本語のしゃべれるだんなさんに聞いたところ、新婚旅行で沖縄に来ていて、その一つとして西表を選んだ、とのことだった。西表島は意外と海外の人から知られた場所なのだろうか。

13時過ぎに展望台発。
14時ごろから小雨が降り出した。少し足早に歩いた。

15時30分、大富林道入口着。
林道を出てから後ろを振り返ると、怪しげな雲が林道方向に広がっていた。雲底には降雨によるものとみられる筋が見えていた。自分が林道を歩いている間に大雨にならなくて良かった、と思った。

16時 宿着。


18時45分 夕食

夕食後、蝶屋の皆さんとお話し。捕まえてきたチョウの標本などを見せていただいたり、宿の図鑑で調べたり。
僕は虫好きだが、特定の虫に詳しい「~屋」ではない。他にも植物が好きだったり、海岸で漂着物を拾うのが好きだったりと、いわば「何でも屋」なのだ。だから、蝶屋の方々のマニアックな蝶話にはついていけなくなることもしばしばであった。何しろ、皆さん蝶の名前を省略するのだ。例えば、テツイロビロウドセセリは「テツイロ」とか。そういった名前が出てくる度、フルネームを何というか教えていただいた。(フルネームを聞いても?な種も結構あったが) また、ほとんどの方は蝶を「捕る」のを主としているが、僕は「撮る」だけであり、そういった感覚のずれもあった。僕にとって虫を捕まえて殺し、標本にするというのは何とも性に合わないのだ。
それでも蝶屋の方が撮ってきたクワガタの写真を見て、「これはチャイロマルバネクワガタですよ」と、ここぞとばかりに幅広く(浅い)知識を活用したり、撮ってきた蝶の写真をお見せしてこれは何という種かとお聞きしたりして、曲がりなりにも話に加わった。林道で撮影したスミナガシという蝶(本土でも見られるが、西表のは八重山亜種)をお見せしたら、「なかなかいいやつだね」と言われたのは嬉しかった。(ちなみに「いい」というのは、珍しいとか、美しいといった虫屋の人にとって魅力的な虫のことを指す言葉である。)
23時過ぎ 就寝。


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大富林道で出会った生き物(植物、脊椎動物編)
林道を歩いているときに見かけた動植物を紹介します。種類が多すぎるので、昆虫などの節足動物は次回紹介します。僕の知識量はまだまだ未熟ですので、実際にはこの何倍もの種がいたはずです。(写真に写っていても同定できないものも多々あります)
ブログ内で写真でご紹介できるのはほんの一部です。紹介できないものは写真共有サイト「フォト蔵」にアップしてあるのでよければ見てください。
種名にリンクが貼ってあるものは、以前ブログ内で紹介したものです。種名をクリックすればそちらに飛ぶので、こちらもよければ見てください。

植物(分類とかけ離れた順番なのはご容赦を)
ヤエヤマセンニンソウ

・シダ類
マツバラン、ミズスギ、コシダ、ヒカゲヘゴ、ナンヨウリュウビンタイ、シマオオタニワタリ、ミミモチシダ?
双子葉類
・ブナ科
オキナワウラジロガシ、オキナワジイ
・モクレン科
タイワンオガタマノキ
・クワ科
ギランイヌビワ(写真)
・ニレ科
ウラジロエノキ
・イラクサ科
オオイワガネ
・キンポウゲ科
ヤエヤマセンニンソウ(写真)
・マンサク科
イスノキ
・マタタビ科
シマサルナシ
ギランイヌビワ
・ホルトノキ科
ホルトノキ、コバンモチ
・ツツジ科
ギーマ
・マメ科
ハスノミカズラ、シイノキカズラ、アカハダノキ、ギンネム(帰化)
・アカバナ科
ヒレタゴボウ(帰化)

オルドガキ
・カキノキ科
オルドガキ(写真)、リュウキュウガキ
・ミツバウツギ科
ショウベンノキ
・ウルシ科
ハゼノキ
・ノボタン科
ノボタン
・センリョウ科
センリョウ
・ウリノキ科
シマウリノキ
・アカネ科
タイワンルリミノキ
・クマツヅラ科
フトナガボソウ(帰化)
・サガリバナ科
サガリバナ
・ヒルギ科
オヒルギ
・トウダイグサ科
ヤマヒハツ、アカメガシワ、アカギ、カンコノキの仲間
・キク科
タチアワユキセンダングサ(帰化)、アメリカハマグルマ(帰化)
単子葉類
コウトウシラン(周りはコシダ)
・サトイモ科
クワズイモ、ハブカズラ
・ヤシ科
コミノクロツグ、ヤエヤマヤシ
・タコノキ科
アダン、ツルアダン
・トウツルモドキ科
トウツルモドキ
・ショウガ科
ゲットウ、イリオモテクマタケラン
・イネ科
ススキetc
・ラン科
ナリヤラン、コウトウシラン(左写真)


イシガキシジュウカラ
ほ乳類
リュウキュウイノシシ
鳥類
イシガキシジュウカラ(写真)、イシガキヒヨドリ、カンムリワシ
サキシマカナヘビ
爬虫類
サキシマカナヘビ(写真)、サキシマキノボリトカゲ(写真)、イシガキトカゲ(写真)、キシノウエトカゲ
両生類
サキシマヌマガエル?



サキシマキノボリトカゲ

イシガキトカゲ















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