~西部地区から東部地区へ~
6時30分起床、前日簡易トラップを仕掛けた場所にいった。残念ながら何もいなかった。
7時30分 朝食
トーストにカンピラ荘自家製のジャムをほぼ全種類乗せ、食べた。パイナップルが一番おいしかった。
9時 チェックアウト。荷物は午後にバスで東部に行くまでフロントに置かせていただくことにした。
チェックアウト後、村田自然塾へ向かい、自転車を午後まで借りることを伝えて、出発した。
今日の行先は干立・祖内・白浜など、上原よりさらに西の地区。自転車で行けるところまで行くことにした。一番の目当ては干立集落の休耕田などに生育する「ミミモチシダ」というシダ植物であった。
ミミモチシダはイノモトソウ科に属し、マングローブの背後の湿地に生育するという変わった生態を持ち、マングローブ植物の一つに分類されることもある。日本では西表島・石垣島・与那国島にのみ分布する南方系の植物である。絶滅危惧IB類に指定されている貴重な植物でもある。
この日も西表島の天候は曇りがち。相変わらず風は非常に強かった。
出発から約40分、浦内川にかかる橋を渡り、干立に到着した。
道の左側に水田や休耕田が広がっているところで、ミミモチシダを探した。
何本目かのわき道を入ってすぐ左手に群落を発見した。生育していたのは長靴でないと近づけないような場所だったので、できるだけ倍率をあげて撮影した。
その道で1匹の犬に出会った。少々野性味のある顔立ちであった。首輪をつけていたから飼い犬なのだろうが、近くに飼い主の姿はなかった。
この犬は、僕がミミモチシダを観察している間、周りをしばらくうろついていた。
ミミモチシダを撮り終わり、本道(島の半周道路)に戻ろうというときに、さっきの犬が先導するかのようにわき道の出口へと歩いて行った。そして、僕が本道に出てしばらくの間、あとをうけてきた。
人が誰もいなくて寂しかったのかもしれない。もっとかまってあげればよかったのかなぁ。
子午線モニュメント |
祖納集落手前の子午線モニュメントに到着した。
説明書きによれば、子午線モニュメントは、この場所を東経123°45分6.789秒の経度線が通っていることをしめしているそうだ。
祖納バス停 |
浜に面した鳥居。節祭に使われるのだろうか |
10時50分
干立(星立)集落に到着、集落内や浜を散策した。
干立・祖納集落では、毎年節祭(シチ)という伝統的な祭りが行われている。2011年は10月11日~13日に行われていたそうだ。僕が訪れるちょうど1週間のことである。
一つ前の写真で写っている鳥居と海岸の間に2本の棒が立っていた。これも節祭で用いられるものなのだろう。ただ、僕にはこれが何に使われているのかは分からなかった。(節祭については様々なサイトで紹介されているので、それをご覧になっていただければ、と思います。)
棒の上部には草が巻きつけてあった。つる性シダ植物のカニクサか、イリオモテシャミセンヅルであろう。これらの植物は魔よけとして用いられると聞いたことがあるが、節祭ではどのような意味で用いられているのだろうか。
浜で見られたグンバイヒルガオ |
干立集落に隣接するマングローブ林などは星立天然保護区域という天然記念物に指定されている。
ここでも再びミミモチシダを発見した。今度はすぐ近くに寄って撮影することができた。
12時過ぎ
月ヶ浜(ヒナイビーチ)近くの唐変木で昼食。
ここは2月に西表島を訪れた時にも入った店だ。
そーめんチャンプルーを注文。
そーめんチャンプルー |
カンピラ荘の無人売店 |
村田自然塾へ自転車を返しにいった。
この日もひげさんは外で近所の人?としゃべっていた。再び話の輪に入れさせていただいた。
ひとしきり会話したあと、3日間にわたりお世話になったことにお礼を言い、別れた。
14時前
カンピラ荘に荷物を取りに行った。
14時6分
上原バス停より路線バス乗車。バスの中ではほとんどの間、寝てしまった。
15時10分ごろ(メモには17時前と書いてあるが、バスの時刻表からしてそんなはずはないと思う。)
大富バス停着。徒歩3分ほどで次の宿、竹盛旅館に到着した。
部屋に荷物を置き、一休憩した後、近くの売店に行き、そのあと宿のご主人に勧められた宿近くの仲間川を望む展望台へ向かった。
展望台からの帰り道。畑を抜ける一本道 |
僕の他の宿泊者は、貝殻やモダマ(海に漂着する豆)拾いが好きだという若い女性一人と、チョウ屋、つまり蝶マニアのおじさんたちのグループであった。
宿にあったマンガを読んだりして、結局23時ごろ就寝。
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