2015年3月28日土曜日

3月10日 三田市で観察した雪



3月10日

冬型の気圧配置となったこの日、兵庫県三田市では強風を伴いながら一時雪が降った。

昨年春に関東南部から引っ越して初めての冬を経験したが、三田市を含む兵庫県南部は関東南部よりも随分と雪が降る印象だ。



僕の抱いた印象が正しいのか、東京(関東南部)と神戸とで、過去の気象データ(1981~2010年の30年間の平均値)を比較してみる。
(気象庁ホームページよりデータ引用)

両地と比較すると、神戸で約2倍雪の日が多い。データ上でも関東南部よりも雪がよく降ることが見て取れる。


もう一つ。最深積雪の記録を比較してみた。
雪日数の少ない東京の方が、大雪に遭っていることがわかる。昨年2月に関東地方では大雪となった(東京の積雪は27cm)が、神戸では同規模の大雪を気象観測が始まって以来経験していないということになる。


標高2000m超の山脈によって日本海側からの雪雲が遮られる関東平野部と比較して、兵庫南部と日本海側とを隔てる中国山地は標高1510mの氷ノ山が最大でああり、しかも山地の幅が広くないことから、雪雲がしばしば太平洋側(瀬戸内側)にまで流れ込んできて頻繁に雪が降るのだろう。
一方で、関東地方では南岸を進む発達中の低気圧によってしばしば大雪となるが、近畿地方ではあまり大雪にはならないようだ。

今まで関東南部(神奈川、東京)に住んでいた時は、関東でも近畿でも太平洋側(瀬戸内側)は同じように冬晴れが続くのだとばかり思っていた。しかし、実際に移り住んでみると細かな気象の違いがあることが分かり、面白い。



ところで、この日降ってきた雪を観察すると、いわゆる六角形の結晶は確認できず、わずかに針状の結晶が見られる程度だった。今回降ってきたのはほとんどが雪あられだったようだ。
雪あられは、雪の結晶を核に水滴がくっ付いて凍結したもので、白色には見えるものの正確には雪とは別物になる。


<引用・参考>
・気象庁 過去の気象データ検索 http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&block_no=47662&year=&month=&day=&view=h0 (2015年3月10日現在)
・Wikipedia 中国山地 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%B1%B1%E5%9C%B0 (2015年3月10日現在)




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