2011年12月9日金曜日

農工大のニホンミツバチ

8月の様子
僕の通う農工大の学内のテニスコート脇にキササゲという樹木がある。そのうろの中にニホンミツバチが住んでいる。

ニホンミツバチは日本在来の種。一方、養蜂で使われるのは、多くがヨーロッパ産のセイヨウミツバチだ。蜂蜜の採取の効率性などが良いらしい。

ニホンミツバチの生態で変わっているのが、蜂球である。巣を襲撃してくるスズメバチへの対抗法であり、スズメバチの周りに多数個体が群がり団子状になり、体を震わせて温度を上げ、スズメバチを熱死させるというものだ。
夏場には、この巣の下にも蜂球で殺されたとみられるスズメバチの死体が転がっていた。
(この場所で以前、蜂球(かもしれない)行動があったので、You tubeにアップしてみました。かなり荒い画像ですが。)

しかし、蜂球は必ずしも成功するわけではないようだ。昨年までは、もうひとつの巣がアカマツのうろにあったが、その秋にスズメバチに襲撃され、どうやら全滅してしまった。キササゲにある巣も、襲撃後の一時期はかなり個体数が減ってしまっていた。
ちなみに昨年のスズメバチ襲撃以来、ミツバチの巣のあるキササゲはずっと「スズメバチ注意!」の看板とロープで囲われている。スズメバチが住んでいるという誤解を招きそうだし、いい加減外してほしいなぁと思うのだが。
ニホンミツバチはおとなしいハチのようである。巣の出入り口から50センチくらいまで近づいても何の反応もしなかった。無論、もっと近づけば刺されたかもしれないが、さすがに試してみる気にはなれない。
この個体を撮った12月7日には多数の個体が飛び交っていたが、寒くなった翌日にはほとんど活動が見られなかった。まもなく冬眠の時期を迎えるのだろうか、それとも暖かい日には再び顔を出すのだろうか。

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