2017年7月28日金曜日

ストロンボリ島 町並み、海岸植生

6月25日

シチリアのミラッツォから最初に向かったのはストロンボリ島(Stromboli)。エオリア諸島北東端に位置するこの島へは、ミラッツォから高速船(ハイドロフォイル)で約3時間半かかる。

船内から見たジノストラ
船はリパリ島、サリーナ島、パナレア島を経由し、まず島の西部のジノストラ(Ginostora)集落に寄港する。なお、ジノストラに寄らない便もある。






ジノストラには東部の集落とつながる陸路はなく、陸の孤島となっている。これは、ストロンボリ島が面積12.6 km2と小さいにもかかわらず最高標高が924 mもあり、集落が成立するエリアを除けば海岸部に断崖が続き、道を作ることが困難なためである。

ジノストラを発って10分ほどで、ストロンボリ島の中心地、ストロンボリ集落に到着。港からは早速、噴煙を挙げるストロンボリ山の雄大な姿を望む。

ストロンボリ島の路地は狭く、一般的な4輪自動車は走行できない。その代わりに、3輪自動車(現地名はアペApe)とバイクが活躍している。
道沿いには土産物屋やレストラン、ジェラート屋などが並ぶ。

港から徒歩20分くらいで宿に到着。チェックインをして荷物を置く。









ストロンボリ島での主なアクティビティは、火山の噴火を見ることである。日本にも数多くの火山があるが、噴火が観光資源としてここまで生かされている場所はないと思う。
催行されているツアーには、標高900 m付近まで登り噴火を火口間近で見るもの、船上から噴火を見るもの、の2つがある。
ツアーに参加しないで登れるのは標高400 mまでで、それ以上はガイドなしでは行けない(2017年6月現在)。

僕はゆっくりと植物を見ながら登山したかったので、ツアーに参加せずに自力で歩くことにした。

高台からは洋上に浮かぶ無人島、ストロンボッキオが見えた。ストロンボッキオは古い火山の名残で、波の浸食に耐えた固い岩の部分のみが残っている。

宿から徒歩30分くらいで、海岸に到着。溶岩で出来た黒い岩礁、砂浜がいかにも火山島らしい。

海水浴を楽しむ人たちを横目に植物観察を始める。

セリ科の一種(Apiaceae sp.

岩礁に生育していたのは、ほぼ本種に限られていた。
シチリア本土の石灰岩の岩礁には、本種に似た(同種?)セリ科草本に加えてイソマツの仲間(Limonium)やアッケシソウの仲間(Salicornia)、多様な一年草が見られた。
これほど種構成や種多様性が異なるのは、岩の種類の違いが効いているのか、島ゆえにシチリア本土の植物がなかなか進出できないのが効いているのか、気になった。

ギョウギシバ属の一種(Cynodon sp.)。

砂浜の植物相も単純で、湿り気のある場所に数種の草本が見られた他は、本種のみが生育していた。

砂浜後背の崖地には、多年草や低木からなる植生が見られた。

ナデシコ属の一種(Dianthus sp.

日本のカワラナデシコに似た可憐な花を咲かせていた。

キオン属の一種?(Senecio sp. ?)

キオン属と思われるキク科の草本。本種も多く見られた。

他にはウマゴヤシ属の一種(Medicago sp.)や属名の分からない草本数種が見られた。

Genista sp. ?

低木群落は主に、本種とギョリュウ属の一種(Tamarix sp.)で構成されていた。









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