我が家ではいくつかの植物を鉢植えで栽培している。タネから育てたものもあれば、成長したものを園芸店などで購入したものもある。
ところで、鉢植えやポット苗には他の草(いわゆる雑草)が混じっているのがしばしば見られる。
「日本帰化植物写真図鑑第2巻」には、”園芸植物、特に熱帯性の観葉植物や洋ランの流通活動によって分布拡大する植物”をグリーンハウスウィード(Greenhouse weed)(温室雑草の意)と呼ぶ、と書いてある。
今回は、我が家の鉢植えで見られる「グリーンハウスウィード」を調べてみた。
コゴメミズ Pilea microphylla
恐らくコゴメミズと思う。多肉植物の鉢植えに混ざっていた。
コゴメミズは南米原産で、日本では沖縄県に帰化しているという。
本土の冬には耐えられないのだろうか。
スミレの一種 Viola sp.
コゴメミズと共に生育。在来種のスミレなどに似ているが分からない。
オッタチカタバミ Oxalis stricta
北米原産。近年、道端で急速に増えている帰化植物のひとつ。知人に譲ってもらった鉢植えに生えていた。
タネをよく付けるので、結実する度に取り除いてはいる。
外来のオッタチカタバミか、在来のカタバミのどちらかははっきりしないが、カタバミ類は鉢植えに混入する雑草として特に目立つ種だと思う。
最後に
コバノタツナミ? Scutellaria indica var. parvifolia
山野草店で購入したポット苗に混入していた。
「グリーンハウスウィード」に含めるのは少々違和感があったが、非意図的に混入した草として一応紹介した。
コゴメミズを除けば、恐らく本州の野外で生活できる種である。
園芸植物の流通は大規模であり、外来種の分布拡大の原因のひとつとして無視することのできない存在なのではないかと思う。
<参考>
・日本帰化植物写真図鑑, 編・著 清水矩宏/森田弘彦/廣田伸七, 発行 全国農村協会, 2001年7月26日 第1刷発行
・日本帰化植物写真図鑑第2巻, 編・著 植村修二/勝山輝男/清水矩宏/水田光雄/森田弘彦/廣田伸七/池原直樹, 発行 全国農村協会, 2010年12月24日 初版第1刷発行
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