自宅にてカビゴケを撮影した。
1枚目がLUMIX LX-3で撮影したもの、
2枚目がPENTAX Optio W90で撮影したもの。
どちらのカメラも1センチまで接写ができる。LUMIXの方が発色は実物に近いようだ。ただ、Optioの方が鮮明なようにも感じる。単なる撮影距離の違いか?画素数の違いか? カメラのことは良く分からない。
いずれにせよ、顕微鏡を使わずにここまで細かいものが見れるというのはすごいなと思う。
実物のカビゴケは、葉のサイズが1mmに全然満たないものである。肉眼では葉っぱ一枚一枚を確認するのは困難だ。(前回の記事の写真が肉眼で見たものに近い。)
上の2台は親のものであるが、自由に使わせてもらっている。
ちなみに普段使っているのは、LUMIX LX-2。もう5年ほど前に購入したものだ。新機種の方が性能はいいと思うが、使い慣れているのでこれが一番撮影しやすい。
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2012年4月28日土曜日
2012年4月26日木曜日
カビゴケ Leptolejeunea elliptica
4月22日
所属する大学の植物研究会の新歓行事の高尾山散策にて観察。天候は曇りのち雨。
カビゴケ(Leptolejeunea elliptica)は、クサリゴケ科のコケ植物。熱帯に広く分布、日本では福島県が北限とのこと。 コケには蘚類と苔類とツノゴケ類に分類されるが、カビゴケはそのうち苔類であり、有名なゼニゴケと同じ仲間ということになる。 名前の由来は、見た目がカビのようだからとか、カビのような臭いを発するから、という2説があった。どちらが正しいのだろうか。
僕が、このコケの存在を知るきっかけとなったのが、ゲッチョ先生こと盛口満さんの著書「コケの謎-ゲッチョ先生、コケを食う どうぶつ社」である。
主に植物の葉っぱの上で生育するという特異な生態を持ち、触ると独特の化学物質臭を漂わせるという。実に面白いコケだ、是非見てみたいと思った。
しかし本によればカビゴケはとても小さく目立たないうえに、準絶滅危惧種に指定されるほど減少している種だという。まあ容易には見つかるものではないだろうと思っていた。
出会いはあっけないものだった。2年前の植物研究会の高尾山散策の時、川沿いの伸びる6号路を歩いているときに、常緑樹のアオキの葉っぱに群生しているのを見つけたのだ。
こんなに簡単に見つかっていいのかと思ったが、触ると独特の刺激臭がしたからほぼ間違いないだろう。
ただ、カビゴケのように葉っぱの上で生活をするコケはクサリゴケ科などにいくつかあるようだから、僕が高尾で見ているコケが本当にカビゴケなのかは実際のところ分からない。とりあえず、訂正がない限りはカビゴケとして扱いたい。
ところでこのカビゴケの臭い、かなりきつい臭いではあるが、別に嫌なものではない(と個人的には思う)。他の人にかがせたところ、「何とも言えない香り」とか、「カビのような臭い」という感想だった。まあカビ臭いというと躊躇してしまうが、ドクダミみたいないわゆる悪臭ではないので一度試してみてはいかがだろうか。
高尾では6号路、1号路などの、川沿いを通る場所でかなり見られるカビゴケ。しかし先にも書いたように、現在は絶滅危惧種に指定されるほど数を減らしているとのことだ。
カビゴケの生育には、多湿な環境と、清浄な空気が必要とのこと。だから、外部の影響で乾燥しやすく、排気ガスの影響などを受けやすい都市部の小さな緑地では生きていけない。また、冬でも葉をつける常緑樹の存在が欠かせないから、広く見られる雑木林のような二次林も、生育には恐らく不適だろう。 カビゴケの生存には、かつて関東以西に広く見られたであろう、まとまった面積の常緑広葉樹林の存在が、恐らく不可欠なのである。
カビゴケが息づく高尾の森は、スギ植林が行われるなど人の手が加わっているものの、古くから開発は規制され、豊かな森が守られてきたと言える。 一度でも過剰な伐採が行われていたら、環境の変化でカビゴケは姿を消してしまっただろう。カビゴケは、高尾の森が守られてきたことを示す、小さな生き証人といえるのかもしれない。
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所属する大学の植物研究会の新歓行事の高尾山散策にて観察。天候は曇りのち雨。
カビゴケ(Leptolejeunea elliptica)は、クサリゴケ科のコケ植物。熱帯に広く分布、日本では福島県が北限とのこと。 コケには蘚類と苔類とツノゴケ類に分類されるが、カビゴケはそのうち苔類であり、有名なゼニゴケと同じ仲間ということになる。 名前の由来は、見た目がカビのようだからとか、カビのような臭いを発するから、という2説があった。どちらが正しいのだろうか。
僕が、このコケの存在を知るきっかけとなったのが、ゲッチョ先生こと盛口満さんの著書「コケの謎-ゲッチョ先生、コケを食う どうぶつ社」である。
主に植物の葉っぱの上で生育するという特異な生態を持ち、触ると独特の化学物質臭を漂わせるという。実に面白いコケだ、是非見てみたいと思った。
しかし本によればカビゴケはとても小さく目立たないうえに、準絶滅危惧種に指定されるほど減少している種だという。まあ容易には見つかるものではないだろうと思っていた。
出会いはあっけないものだった。2年前の植物研究会の高尾山散策の時、川沿いの伸びる6号路を歩いているときに、常緑樹のアオキの葉っぱに群生しているのを見つけたのだ。
こんなに簡単に見つかっていいのかと思ったが、触ると独特の刺激臭がしたからほぼ間違いないだろう。
ただ、カビゴケのように葉っぱの上で生活をするコケはクサリゴケ科などにいくつかあるようだから、僕が高尾で見ているコケが本当にカビゴケなのかは実際のところ分からない。とりあえず、訂正がない限りはカビゴケとして扱いたい。
ところでこのカビゴケの臭い、かなりきつい臭いではあるが、別に嫌なものではない(と個人的には思う)。他の人にかがせたところ、「何とも言えない香り」とか、「カビのような臭い」という感想だった。まあカビ臭いというと躊躇してしまうが、ドクダミみたいないわゆる悪臭ではないので一度試してみてはいかがだろうか。
生えすぎである。これでも絶滅危惧種 |
カビゴケの生育には、多湿な環境と、清浄な空気が必要とのこと。だから、外部の影響で乾燥しやすく、排気ガスの影響などを受けやすい都市部の小さな緑地では生きていけない。また、冬でも葉をつける常緑樹の存在が欠かせないから、広く見られる雑木林のような二次林も、生育には恐らく不適だろう。 カビゴケの生存には、かつて関東以西に広く見られたであろう、まとまった面積の常緑広葉樹林の存在が、恐らく不可欠なのである。
カビゴケが息づく高尾の森は、スギ植林が行われるなど人の手が加わっているものの、古くから開発は規制され、豊かな森が守られてきたと言える。 一度でも過剰な伐採が行われていたら、環境の変化でカビゴケは姿を消してしまっただろう。カビゴケは、高尾の森が守られてきたことを示す、小さな生き証人といえるのかもしれない。
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2012年4月19日木曜日
4月8日 高尾山散策
大学の友人のM君とともに高尾山へ。
コースは1号路→4号路→山頂付近→稲荷山コース。
ヤマネコノメ
と
ヨゴレネコノメ。
ともにユキノシタ科の多年生草本。
どちらも花は小さく目立たないが、その周りの葉が鮮やかな色をしている。 特にヨゴレネコノメは蛍光色の薄黄色で、うす暗い林床内でもかなり目立っていた。花粉を運ぶ虫たちの目にも鮮やかに映るのだろうか。
ネコノメソウの仲間とともに沢沿いの日陰に多く見られたのがユリワサビ。
薬味に使われるワサビと同属で、やはり食べると辛いそうだが試さなかった。(そもそも高尾山での動植物の採取は禁止されていたような)
4号路途中のつり橋から見たキブシ(キブシ科)の花。
アブラチャン(クスノキ科)
山頂付近などで、同じクスノキ科のダンコウバイがあってちょうど花期のはずだったが、今回はルートの関係上見れなかった。 また、クロモジ(これもクスノキ科)はまだつぼみで、開花はこれからという感じだった。
この日の気温はかなり低かった。そのためだろうか、日の当たる道でチョウたちが翅を広げて日向ぼっこをしていた。
テングチョウ。
タテハチョウ科(以前はテングチョウ科に分類されていた)のチョウ。
その名の由来となったのが頭から伸びた長い突起(パルピというそうだ)が特徴である。
レッドデータで本種の本土亜種が東京都で絶滅、と書いてあった。高尾はれっきとした東京都なのだが・・・。それに、ちょっと山歩きをしただけで見つかるくらいだからそんなに珍しいものでもない気がする。 それとも本土亜種というのはまた別のものなのだろうか。よく分からない。
アカタテハ。
タテハチョウ科。
ひなたぼっこに夢中だったのだろうか、僕と友人が撮影しようと至近距離まで近づいても全く逃げなかった。
テングチョウ、アカタテハともに成虫で冬を越す種類である。タテハチョウの仲間には比較的よく見られる生態のようである。
見られた花。(写真で紹介したのを除く)
アオイスミレ、ナガバノスミレサイシン、タチツボスミレ、ヒナスミレ、カンスゲの仲間(ヒメカンスゲ)?、ミミガタテンナンショウ、カントウミヤマカタバミ、カンアオイ。
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In April 4. I went to Mt.Takao (in Hachioji city) with my friend. I watched many plants and insects.
コースは1号路→4号路→山頂付近→稲荷山コース。
ヤマネコノメ
と
ヨゴレネコノメ。
ともにユキノシタ科の多年生草本。
どちらも花は小さく目立たないが、その周りの葉が鮮やかな色をしている。 特にヨゴレネコノメは蛍光色の薄黄色で、うす暗い林床内でもかなり目立っていた。花粉を運ぶ虫たちの目にも鮮やかに映るのだろうか。
ネコノメソウの仲間とともに沢沿いの日陰に多く見られたのがユリワサビ。
薬味に使われるワサビと同属で、やはり食べると辛いそうだが試さなかった。(そもそも高尾山での動植物の採取は禁止されていたような)
4号路途中のつり橋から見たキブシ(キブシ科)の花。
アブラチャン(クスノキ科)
山頂付近などで、同じクスノキ科のダンコウバイがあってちょうど花期のはずだったが、今回はルートの関係上見れなかった。 また、クロモジ(これもクスノキ科)はまだつぼみで、開花はこれからという感じだった。
この日の気温はかなり低かった。そのためだろうか、日の当たる道でチョウたちが翅を広げて日向ぼっこをしていた。
テングチョウ(1号路にて) |
タテハチョウ科(以前はテングチョウ科に分類されていた)のチョウ。
その名の由来となったのが頭から伸びた長い突起(パルピというそうだ)が特徴である。
レッドデータで本種の本土亜種が東京都で絶滅、と書いてあった。高尾はれっきとした東京都なのだが・・・。それに、ちょっと山歩きをしただけで見つかるくらいだからそんなに珍しいものでもない気がする。 それとも本土亜種というのはまた別のものなのだろうか。よく分からない。
アカタテハ。
タテハチョウ科。
ひなたぼっこに夢中だったのだろうか、僕と友人が撮影しようと至近距離まで近づいても全く逃げなかった。
テングチョウ、アカタテハともに成虫で冬を越す種類である。タテハチョウの仲間には比較的よく見られる生態のようである。
見られた花。(写真で紹介したのを除く)
アオイスミレ、ナガバノスミレサイシン、タチツボスミレ、ヒナスミレ、カンスゲの仲間(ヒメカンスゲ)?、ミミガタテンナンショウ、カントウミヤマカタバミ、カンアオイ。
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In April 4. I went to Mt.Takao (in Hachioji city) with my friend. I watched many plants and insects.
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