11月28日
この日は、フェルトベントゥーラ空港近くの宿(Elba Lucía Sport & Suite Hotel)から、島の南西部の宿(H10 Tindaya)に向かった。寄り道せずに行けば、約60 km、1時間弱の行程だが、折角なので道中の動植物園などに立ち寄ることにした。
この日は、フェルトベントゥーラ空港近くの宿(Elba Lucía Sport & Suite Hotel)から、島の南西部の宿(H10 Tindaya)に向かった。寄り道せずに行けば、約60 km、1時間弱の行程だが、折角なので道中の動植物園などに立ち寄ることにした。
8時ごろ 起床
フェルテベントゥーラ島は、不思議なほどに気温の変化が小さく、昨晩と体感温度が変わらなかった(サハラ砂漠からの砂ぼこりを伴う風Calimaが到来していたことも関係するかもしれない)。
昨日の晩ご飯は何とも暗い雰囲気だったが、朝食会場は明るい音楽が流れていて幾分楽しめた。
テラス席で食事をしていると、白いハトがやってきた(写真は、動植物園で撮ったもの)。図々しい個体もいて、僕たちの隣の席では、人がいなくなった途端に皿の上の食べ物をつついていた。このハトは島内の至る所にいて、「グゥ グゥー グゥ」と聞こえる声が響いていた。あとで調べると、シラコバトStreptopelia decaoctoであるらしい。日本では天然記念物に指定されるシラコバトが、ここでは普通種だった。
乾ききった風景の中で、ハイビスカスやブーゲンビレアの花が鮮やかに見えた。
海岸近くを走る最短ルートではなく、内陸の町Antiguaを通るルートを通ることにした。
フェルテベントゥーラ島の道路は整備されていて交通量も少なく、とあるウェブサイトによれば「ヨーロッパで初めてレンタカーで運転するのに良い場所」とのこと。たしかに、右側通行に慣れてしまえば走りやすかった。
Tiscamanita近郊に路駐し、植物観察。
制限速度は、郊外では時速70~90 km。
後で知ったことだが、近くに見えた大きな建物が、フェルテベントゥーラ空港にあったアロエ・ヴェラのお店の工場、直売所だった。
オカヒジキと同属の低木。
Helianthemum canariense(ハンニチバナ科)
Aizoon canariense(ハマミズナ科)
Launaea arborescens(キク科)
トゲのあるジグザグの枝が密生する低木。ニガナなどに似た小さな黄色い頭花を咲かせる。
Kickxia sagittata (オオバコ科)
カナリア諸島固有。
針金のように細い茎を持つ低木。長い距のある、キンギョソウに似た花を咲かせる様子がユーモラスだった。
カナリア諸島と西アフリカ(モロッコ、西サハラ)に分布。
地面を這うように育つ小低木。
日本のツルナを小型にしたような、匍匐性の一年草~短命な多年草。
12時ごろ
園内のカフェで昼食。
数多くの多肉植物を含むハマミズナ科Aizoaceaeの基準属であり、見てみたかった植物の一つ。
これらの植物の他には、Heliotropium ramosissimum(ムラサキ科)やハマアカザの仲間Atriplex sp.(ヒユ科)などが見られた。
動物園Oasis Wildlife Fuerteventuraに到着。植物園Jardín Botánico Fuerteventuraが併設されている、広大な敷地の園だった。
一人37.50ユーロ(約6,000円)。ラクダの餌2ユーロも購入。
この動物園はサルの仲間が多く飼育されている。
サルたちの表情の「Neutral(真顔)」の写真が何とも可笑しい。
高い場所が好きなようで、飼育コーナーの小山に登っていた。
この日の最高気温は恐らく30℃ほど。暑さの中で歩き疲れてしまったが、僕の希望で植物園ゾーンに向かった。
植物園に到着。
乾燥地帯の植物たちが生き生きと育っていた。
動物園はそれなりに人がいたが、植物園内は少なく、数人とすれ違うだけだった。
Cynanchum viminale ?(キョウチクトウ科)とカマバダラ類の幼虫。とても大きな株で、沢山の果実をつけていた。
カナリア諸島の在来植物ゾーンにて。
30分ほど植物園を楽しみ、動物園に戻った。
アリジゴク(ウスガカゲロウの仲間の巣)が見られた。
ヤマアラシの食事シーンが見られた。
16時前
ヤマアラシの食事シーンが見られた。
16時前
動植物園の近くにある園芸センター(Garden Center Fuerteventura)を訪れた。
仏像?のオブジェ。
クリスマスシーズンらしく、ポインセチアがたくさん置かれていた。