昨日11日の兵庫県南部は、発達中の低気圧の影響で大荒れの天候となった。
11日6時の天気図 (気象庁ホームページより,一部改) |
翌12日、近くの公園を訪れた。
園内の歩道には、落ちてきた枝葉が散乱している。
その中に、マツグミTaxillus kaempferiを見つけた。枝にはウメノキゴケの仲間がびっしり付いている。
マツグミはオオバヤドリギ科(エングラー体系ではヤドリギ科)の常緑低木で、モミやツガ、アカマツなどの針葉樹に寄生する。
落ちていた個体の大きさは約80 cmあり、マツグミとしてはかなりのサイズだと思う。
果実も付いていた。知り合いの方曰く、完熟したものは食べることができるらしい。
熟すのは初夏頃のため、今回見つけたものは残念ながら未熟果である。
マツグミが落ちていた横には、モミAbies firmaとツガTsuga sieboldiiが数本生えている。
これらの木のどこかに寄生しているはずだが、肉眼では確認できない。
マツグミは普段から旧葉を頻繁に落とすため、寄主木の根元を歩けば、ばらばらに落ちた葉は割合簡単に見つけることができる。
しかし、枝葉セットで新鮮なものは荒天の後でない限り、なかなか観察できないと思う。
<参考>
・気象庁 過去の気象データ検索
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=63&block_no=0969&year=2015&month=12&day=&view=h0 (2015年12月13日現在)
・気象庁 天気図
http://www.jma.go.jp/jp/g3/ (2015年12月13日現在)
・植物和名-学名インデックス Yリスト
http://ylist.info/index.html (2015年12月13日現在)
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