近所を流れる武庫川河川敷の生き物(植物中心)を観察した。
定点観察と言いながら、前回から相当間が空いてしまった。
ムラサキサギゴケMazus miquelii
先月末にこの場所を歩いた時にもちらほら咲いていたが、これからが花盛りだろう。
アゼスゲ Carex thunbergii
ほとんどの個体ではまだつぼみだったが、気の早いいくつかは開花していた。
キュウリグサ Trigonotis peduncularis
ありふれた草だが、近寄ってみると園芸植物のワスレナグサにひけをとらない美しい花である。
セイヨウヒキヨモギ Bellardia viscosa
ヨーロッパ原産の帰化植物。レンズキャップの脇に生える黄緑色の葉の草がそれである。
昨年もこの場所で生育していたのですぐに気が付いた。
先月末にこの場所を観察した際には確認できなかった。半寄生の本種だが、わずかひと月の間にここまで成長したのか、それとも他の草に寄生しながら地中で着々と育っていたのかは分からない。本種の詳しい生活史を知りたい。
他に見られた植物のうち開花していたものは、
アオスゲ(カヤツリグサ科)、カラスノエンドウ(マメ科)、シロツメクサ(マメ科)、オオイヌノフグリ(オオバコ科)、カンサイタンポポ(キク科)、セイヨウタンポポ(キク科)、オランダミミナグサ(ナデシコ科)、ミチタネツケバナ(タネツケバナかも)(アブラナ科)、ナズナ(アブラナ科)
※科名はAPG体系に基づく。
河川本流から切り離された池の中に生き物がいないか探してみる(一番上の写真で写っている池)。
この池は護岸の隙間から浸み出す水に涵養されており、本流と比べて透明度が高い。
目立っていたのはメダカ。外来種のカダヤシではないと思う。
他に見つけたのはメダカより一回り大きい種類不明の魚と、アメンボ。
浸み出し水で涵養されるこの池は、絶えず流れがあり大雨時には濁流となる本川と異なり、流れのない緩やかな環境であるため、メダカを始めとする小型の生き物にとっては重要な生活空間であると思われる。
両岸は護岸工事されているとはいえ、三面コンクリ張りになっていない武庫川は今でも様々な生物が生息できる微小環境を辛うじて保っているようだ。
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