2012年9月24日月曜日

スズミグモ Cyrtophora moluccensis

八丈島のキャンプ場で見つけたスズミグモ Cyrtophora moluccensis。
図鑑を見ると成体はもっと鮮やかな色彩をしているようで、これは幼生または亜成体といったところか。

このクモは南方系のクモであるそうだ。手持ちの図鑑 「フィールド図鑑 クモ 新海栄一・高野伸二著 東海大学出版 1984年8月5日 初版」 では、分布が静岡県より南(大井川流域)となっているが、近年では温暖化の影響か神奈川県などでも見られるようになっているそうだ。ただ僕は藤沢市に住んでいるが、まだ見たことはない。

八丈島をはじめとする伊豆諸島は図鑑の分布域には書かれていないが、温暖な気候からして以前からいてもおかしくないと思う。


このクモの網は普通とは随分と異なる。一般に地面に垂直方向に延びる丸網が多いが、スズミグモの網はドーム絹網と呼ばれる地面に水平なもの。それも2重3重となった少々複雑な構造をしている。(写真では分かりずらくて申し訳ないです)また、糸は随分と丈夫だが粘り気はないようだ。
このような形状の網は小型のクモでは比較的多い気がするが、スズミグモのような大柄(よくみかけるジョロウグモより一回り小さいくらい)のクモでは珍しいようである。
糸に粘り気がないし、形状からして飛んできた虫よりも枝から落下してくる虫を主に狙っているのだと思う。




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