2024年11月7日木曜日

神奈川の自宅にクロマダラソテツシジミが来訪

 2024年10月21日

久しぶりの投稿です。

久しぶりに神奈川県藤沢市の実家に帰省した。

玄関前にいると、シジミチョウの仲間が飛来した。ヤマトシジミなどとは種類が違うように見え、近づいてみるとクロマダラソテツシジミ Luthrodes pandava (Horsfield, 1829) だった。

僕がクロマダラソテツシジミに初めて出会ったのは、2011年に石垣島と西表島を訪れた時のことである(「西表・石垣の生き物」クロマダラソテツシジミ Chilades pandava)。

実家にて思いがけず再会することができた。

実家で栽培されているソテツから発生したのかと思ったが、食痕は見られなかった。

その後、国道134号線沿いに植えられているソテツに、それらしき食痕(遠目だったので確証はない)が見られた。




2022年1月3日月曜日

2021年7月 昆虫、動物の記録

7月4日 エゴノネコアシ

エゴノネコアシアブラムシ Ceratovacuna nekoashi がエゴノキ Styrax japonica に形成する虫えい。(倉敷市にて)

7月13日 クマゼミ
Cryptotympana facialis

通勤の途中で見つけた個体。岡山は西日本らしく、クマゼミがとても多い。(倉敷市にて)

7月15日 クスノキ Cinnamomum camphora のダニ室

職場前に植えられたクスノキの葉。写真ではうまく撮れなかったが、中にフシダニと思われる細長いダニがいた。(倉敷市にて)

トビイロケアリ?
Lasius japonicus ?

ハナスベリヒユ Portulaca umbraticola cv. に訪花していた。(倉敷市にて)

7月16日 ニイニイゼミ
Platypleura kaempferi

市街地ではクマゼミが優勢だが、ニイニイゼミの個体数もそれなりに多い。(倉敷市にて)

7月19日 スズメ Passer montanus の砂浴び跡

倉敷美観地区の植え込みにて。数羽が砂浴びをしていた。(倉敷市にて)

7月22日 トノサマガエル
Pelophylax nigromaculatus

山間の湿地で見つけた。トノサマガエルは警戒心が強く跳躍力も高いので、なかなか近くで観察できないが、この個体は近くに寄っても逃げなかった。(総社市にて)
セマダラコガネ
Anomala orientalis

ミヤマヨメナ Aster savatieri の上にいた個体。(総社市にて)

ウメモドキ Ilex serrata の黒紋病?
Rhytisma prini ?

子嚢菌に属する。ウメモドキと同属のアオハダでも同じような病変を見た。(総社市にて)


オオモンクロクモバチ(オオモンクロベッコウ)
Anoplius samariensis

獲物のクモ(コアシダカグモ?)を運んでいた。(総社市にて)

オオスジコガネ
Mimela costata

舗装路の上を歩いていた。(総社市にて)

ヤマトタマムシ
Chrysochroa fulgidissima

翅が落ちていた。(岡山市北区にて)

コアシダカグモ
Sinopoda forcipata

常緑樹林の歩道で見つけた。ゆっくりと近づいて撮影。(岡山市北区にて)

7月24日 ヒガシキリギリス?
Gagmpsocles mikado ?

堂々としたメス成虫。ため池の柵の杭にいた。近年、キリギリス Gagmpsocles buergeri 1種と扱われていたものをヒガシキリギリス G. mikado とニシキリギリス G. buergeri に分ける見解が主流になっている。佐伯(2012)によると岡山にはヒガシキリギリスが分布するようなので、ひとまず本種とみなした。しかし、図鑑等に両者の識別は確実なものではなく、分類学的位置づけは未だに検討を要するらしい。(総社市にて)

参考:佐伯英人 2012. ニシキリギリスとヒガシキリギリスの識別点の検討. 愛媛県総合科学博物館研究報告, 17: 5-17.

スジエビ
Palaemon paucidens

ため池内を遊泳していた個体。体の模様や白い触角から本種と判断。(総社市にて)

キアゲハ
Papilio machaon

エゾミソハギ Lythrum salicaria に訪花。(総社市にて)

ウバタマムシ
Chalcophora japonica japonica

アカマツの下に落ちていた。(総社市にて)

アリバチの一種
Mutillidae sp.

体長5mmくらいの種類。(総社市にて)

ワキグロサツマノミダマシ
Neoscona mellotteei

ケネザサ Pleioblastus variegatus の葉上で休息していた。(総社市にて)

エントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)
Orancistrocerus drewseni

窓の縦枠に営巣していた。施設の方が窓を開けてくださり、よく観察することができた。(総社市にて)

7月26日 カメムシの仲間の幼虫

はげ山の草上についていた。(瀬戸内市にて)

ニホンジカ Cervus nippon の糞

はげ山にて。岡山県東部はニホンジカの個体密度が高く、植生が貧化している場所が多い。(瀬戸内市にて)

ツノトンボ
Hybris subjacens

はげ山の低木林内をヒラヒラ飛んでいた。(瀬戸内市にて)

フキバッタ属の一種
Parapodisma sp.

標高400mくらいの山道沿いで見つけた。ヤマトフキバッタかキビフキバッタか?(赤磐市にて)




2021年12月31日金曜日

2021年6月 昆虫、動物の記録


6月2日 ヤマナメクジ 
Meghimatium fruhstorferi

テレビ局の取材中に見つけた個体。鶴形山の陰湿な石垣を這っていた。僕はナメクジが大の苦手だが、記者さん曰く「虫よりはナメクジの方が大丈夫」とのこと。(倉敷市にて)

6月9日 ツマグロヒョウモン 
Argyreus hyperbius

終齢幼虫。職場近くのパンジーに付いていた。持ち帰った直後に蛹になった。(倉敷市にて)

キイロトラカミキリ 
Demonax notabilis

職場の外壁に止まっていた。昆虫担当の方に提供。(倉敷市にて)

クロゴキブリ 
Periplaneta fuliginosa

家に出た。幼虫は一度も見ていないので、外から侵入したのだと思う。捕獲し、退室いただいた。(倉敷市にて)

アザミウマの仲間 
Thysanoptera sp.

家の栽培植物に発生。写真は幼虫。詳しい種類は未確認だが、成虫は黒っぽい。我が家ではアブラムシやハダニと並んで厄介な害虫。(倉敷市にて)

6月17日 カノコガ 
Amata fortunei

職場の外壁に複数個体が止まっていた。(倉敷市にて)

6月18日 ツマグロヒョウモン 
Argyreus hyperbius

先に紹介した、6月9日に見つけた幼虫が羽化。蛹期間はわずか9日だった。(倉敷市にて)

6月20日 オオコフキコガネ 
Melolontha frater 
の雌雄

実家(神奈川の沿海地)でよく見かける虫だが、倉敷にもいた。特に好きな昆虫の一つ。(倉敷市)

6月22日 ヒヨドリ 
Hypsipetes amaurotis

職場の前のヤマモモ Myrica rubra の実を食べに来た。(倉敷市にて)

スズメ 
Passer montanus

ヒヨドリと同じくヤマモモの実を食べに来たようだ。(倉敷市にて)

シオヤアブ 
Promachus yesonicus

向山の草地にて交尾中の雌雄を見つけた。(倉敷市にて)

ヒカゲチョウ 
Lethe sicelis

アベマキ Quercus variabilis の樹液にやってきていた。(倉敷市にて)

コアオハナムグリ 
Oxycetonia jucunda

鶴形山のクチナシ Gardenia jasminoides に訪花していた。頭に花粉が付いている。(倉敷市にて)

6月24日 ニホンアマガエル 
Hyla japonica

チトセカズラ Gardneria multiflora の葉上にいた個体。大きさ的に今年上陸した個体だろうか。(井原市にて)

ツガカレハ? 
Dendrolimus superans ?

モミ Abies firma の下に落ちていた。食餌植物と見た目から判断するとツガカレハと思われる。

ガムシ 
Hydrophilus acuminatus

高梁川沿いの滝近くにて。灯火に飛来した個体か?(新見市にて)

ヤマカガシ 
Rhabdophis tigrinus

水田近くの斜面にいた。(総社市にて)

6月28日 ラミーカミキリ 
Paraglenea fortunei

沿海地の路傍のカラムシ Boehmeria nivea var. concolor についていた。(浅口市にて)

フナムシ 
Ligia exotica

岩石海岸にて。大型の個体で、背中の青い斑点が綺麗だった。もしかするとキタフナムシかもしれない。(浅口市にて)

ヤブキリ 
Tettigonia orientalis

砂浜で見つけた個体。(浅口市にて)

タマキビ 
Littorina brevicula

岩石海岸の潮間帯直上にて。(浅口市にて)

2021年9月13日月曜日

2021年5月下旬 昆虫、動物の記録

 5月下旬は植物調査が多く、多くの昆虫などにも出会えた。

5月22日 クリメコブズイフシ

クリCastanea crenata にできた虫こぶ。外来種のクリタマバチDryocosmus kuriphilus によるもの。国内では1941年にここ岡山で最初に見つかったらしい。
ハチ自体の名前が圧倒的に有名で、虫こぶとしての名称は知名度が高くない気がする。(真庭市にて)

カシノナガキクイムシPlatypus quercivorus のトラップ

同日、同所にて。カシノナガキクイムシによるナラ枯れは被害が大きくなっている。

根元には木くず(フラス)がたまっていた。キクイムシが出したものかもしれない。

ザトウムシの一種

同日、同所にて。

ヒラタアオコガネAnomala octiescostata ?

同日、同所にて。個体数はとても多かった。

5月26日 アオハムシダマシの仲間 Arthromacra sp.

一見ハムシに見えるがゴミムシダマシの仲間。(奈義町にて)

アオハムシダマシの仲間 Arthromacra sp.

赤銅色の個体と同じ場所にいた。同種の色違い?

ケヤキハフクロフシ

名前のとおりケヤキZelkova serrata につく虫こぶ。ケヤキヒトスジワタムシParacolopha morrisoni によるものらしい。(奈義町にて)

クロタキカズラHosiea japonica の雌花とアリの一種

盛んに花を訪れ、蜜をなめているようだった。花の形状や大きさはアリにフィットしているので、アリが送粉者の一つなのかもしれない。(鏡野町にて)

セスジツユムシDucetia japonica?の幼虫

ツユムシの仲間(もしくはクダマキモドキ)だと思うが、種名には自信なし。(鏡野町にて)

5月27日 コメガヤMelica nutansクモの一種の円網(種類不明)

5月30日 アオカミキリモドキXanthochroa waterhousei

ナナミノキIlex chinensis の樹上にいた。(倉敷市にて)

テングチョウLibythea celtis

コシダDicranopteris linearis の上にいた。(倉敷市にて)

マツノマダラカミキリMonochamus alternatus

アカマツPinue densiflora の幼木にいた。(倉敷市にて)