12月1日
この日は、ラ・パルマ島から、諸島中最大の面積と人口を持つテネリフェ島に移動した。
これは Convolvulus floridus L.f. (ヒルガオ科)。木本性のセイヨウヒルガオの仲間である。
フェルテベントゥーラ島でも植栽されていた。
バナナ畑に囲まれた道を歩いていると、教会の鐘の音が響いてきた。前日に見たSan Miguel Parishからだろうか?昔からずっと鳴っていたであろう美しい音に、どこか懐かしさを感じた。
石畳の隙間には小さな雑草たちが生えていた。
日本でもおなじみのスベリヒユはラ・パルマ島にも生えていた。
空港に向かう道中でも植物観察をした。
スベリヒユの他には、ハイニシキソウと思わしきトウダイグサ科の植物、ミドリハコベ属(Polycarpon)の一種、スズメノカタビラと思わしきイネ科草本が石畳の隙間に見られた。
ホテルに戻り、少しだけ庭のプールで泳いだ。それが気持ちよかったこと…。もう1泊して、ゆっくり過ごしたいと思った。
11時ごろにチェックアウト。
ラ・パルマ島は、カナリア諸島の中で特に火山活動が活発な島で、2021年の噴火は日本でも報道された。
Aeonium arboreum の花。
たぶん Sonchus palmensis (Sch.Bip.) Boulos (キク科ノゲシ属)
峠のトンネルを抜けた場所。
Aeonium arboreum (L.) Webb & Berthel. (ベンケイソウ科)
昨日、車中から見えていながら通り過ぎるしかなかったアエオニウムにここで出合えた!
A. arboreum は、日本でも多肉植物として栽培される黒法師(クロホウシ 'atropurpureum')の原種にあたる。
アエオニウム属はカナリア諸島において特に種分化が著しいグループで、20種以上が知られている。
ノゲシ属もまた、カナリア諸島において多様な種に進化しており、写真のS. palmensis のように低木性のものもある。日本のノゲシ属(ノゲシやハチジョウナなど)からは想像のつかない姿である。
Cenchrus setaceus (Forssk.) Morrone (イネ科)
日本のチカラシバに似ている。アフリカ~中近東原産で、カナリア諸島に広く野生化している。
Bituminaria bituminosa (L.) C.H.Stirt. (マメ科)
カナリア諸島や地中海地域に広く分布する。僕は、2017年にイタリアのシチリアでも見たことがある。
学名は植物体にビチューメン(歴青)のような臭いがあることにちなむが、観察時は種名が分からず、残念ながら体感することはできなかった。
ビンターカナリア航空(Binter Canarias)、テネリフェ・ノルテ空港行きNT643便に搭乗。
ラ・パルマ島とテネリフェ島は距離が近く、フライト時間はわずか30分。
眼下にテネリフェ島が見えてきた。
写真の左側が北東方向に当たり、貿易風の風上(北東側)だけに雲があるのがよく分かる。
奥の緑豊かな山並みはアナガ山地(Macizo de Anaga)で、翌2日に訪れた。
この日の宿があるラ・ラグーナ(La Laguna)へ行くため、エアポートバスで空港からバスターミナルへ移動した。
カナリーヤシの並木がカナリア諸島らしい。
確認できたのは、ラ・パルマでも見た Kleinia neriifolia(キク科)、テネリフェ島固有種の Aeonium urbicum (C.Sm. ex Hornem.) Webb & Berthel. (ベンケイソウ科)と思われるアエオニウム属の一種、日本のシノブと同属の Davallia canariensis (L.) Sm.(シノブ科)の3種。
カナリア諸島を代表する樹木。
ラ・ラグーナの街は、標高約400 m~500 mに位置し、開発前はリュウケツジュ Dracaena draco や Juniperus canariensis などで構成される植生が成立していたらしい。
Bryonia verrucosa Aiton (ウリ科)カナリア諸島固有のウリ科植物。
Bituminaria bituminosa (マメ科)
Periploca laevigata Aiton (キョウチクトウ科)
キョウチクトウ科の低木。
僕は欧米旅行の際、しばしばケバブを食べていたが、妻が今回が初めてだったらしい。
フレンドリーな店主で、中身が分かりやすいようにと牛とニワトリの絵を描いてくれた。3種のソースのうち、「辛いよ」と言われた赤いソースがびっくりするほど辛かった…





























