ハマベノギク咲く砂浜海岸 |
修論調査で丹後半島(京都府の日本海側)を訪れた。
砂浜を歩いていると、所々にグンバイヒルガオIpomoea pes-caprae(ヒルガオ科)の姿が目に付く。
本種の日本における分布域(開花・結実できる地域)の北限は九州~四国だが、漂着種子から発芽した実生個体は、山形県でも確認されている。
丹後半島において、グンバイヒルガオの実生はそれほど珍しいものではないらしく、昨年の秋にも数個体を見かけた。
ただ、こうして芽生えた実生たちは冬の寒さに耐えられずに枯死する運命にある。温暖化が進行しているとされるが最近の冬の寒さは厳しいことも多く、現状の気候下での定着は困難と思われる。
丹後ではよく見かけるグンバイヒルガオだが、実家のある神奈川県の湘南海岸では、ほとんど出会ったことがない(もっとも、海水浴客が多い湘南海岸では、芽生えた実生が一掃されてしまうのかもしれない)。
神奈川よりも丹後半島の方が北に位置するが、対馬暖流が直接ぶつかるために種子がより多く漂着しやすいのだろうと思う。
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