4月25日
職場の生き物観察会で倉敷市の鷲羽山(わしゅうざん)(標高112.7 m)を訪れた。瀬戸内の多島海や瀬戸大橋を望むことができる。
山体は花崗岩からなる。主な木本はクロマツ
Pinus thunbergii やアカマツ
Pinus densiflora 、ネズミサシ
Juniperus rigida 、ヤマモモ
Morella rubra 、ウバメガシ
Quercus phillyreoides 、コナラ
Quercus serrata 、ハゼノキ
Toxicodendron succedaneum 、トベラ
Pittosporum tobira、シャリンバイ
Rhaphiolepis indica var. umbellata 、サクラの仲間(恐らくオオシマザクラ
Cerasus speciosa)、シャシャンボ
Vaccinium bracteatum などであり、同じ花崗岩の山である王子が岳と比べて海岸植生の雰囲気が色濃い。
海岸らしい草本としては、ハマアオスゲ
Carex fibrillosa が多く生えていた。ヒトモトススキ
Cladium jamaicense subsp. chinense もわずかにみられた。
ヘクソカズラ
Paederia scandens の多くは葉の毛が少なく光沢があり、海岸型変種のハマサオトメカズラ
var. maritima でよさそうだ。
コシダ
Dicranopteris pedata の新芽。鷲羽山の登山道ではコシダは多かったが、ウラジロはあまり見かけなかった。
外来種も多かった。写真のシナダレスズメガヤ
Eragrostis curvula やメリケンカルカヤ
Andropogon virginicus 、マツヨイグサ
Oenothera stricta 、コマツヨイグサ
Oenothera laciniata 、オッタチカタバミ
Oxalis dillenii 、マツバウンラン
Nuttallanthus canadensis 、ウスベニチチコグサ
Gamochaeta purpurea などがみられた。
マツヨイグサ
Oenothera stricta
この日は親子の参加が多く、昆虫採集で盛り上がった(そんな中でも、何人かの子供たちが植物の話を聞いてくれてうれしかった)。
キムネクマバチがとても多く、パトロール中の♂を素手で捕まえられるほどだった。
ジガバチのカップル。
鷲羽山には裸地が多く、地面に営巣するハチたちの生息環境が整っていそうだ。他にも小型のハチが沢山飛んでいた。
コアオハナムグリ
トベラの花に来ていた。よく似たアオヒメハナムグリ(オキナワコアオハナムグリ)もいたようだが、僕は見つけられなかった。
現地ではアオヒメハナムグリは外来種である話を聞いたが、原名亜種は近畿以西に分布するようだ。
この日一番の収穫はオオキンカメムシだった。
0 件のコメント:
コメントを投稿