2016年6月20日月曜日

ブラジル旅行&学会 Serra do Mar State Parkの大西洋岸森林(The Atlantic Forest) その①

6月10日

エクスカーション最終日の10日は、サンパウロ州の州立公園「Serra do Mar State Park」を訪れた。この公園の面積は約3,000平方キロあり、大西洋岸森林の保護区中で最大である。

公園内では毒蛇が出没するとのことで、足にプロテクターを巻きつけて歩いた。

遊歩道沿いはしばらく二次林が続く。

写真はおそらくMiconia brunnea (Melastomataceae ノボタン科)。

亜高木。葉裏が黄褐色の毛で覆われるのが特徴的。二次林に多く見られた。

Melastomataceae sp. (Melastomataceae ノボタン科)

低木。咲き始めの花色は薄桃色、終盤になると色が濃く変化するようだ。
Psychotria sp. (Rubiaceae アカネ科)

日本には同属のボチョウジ等が分布する。

Rubiaceae (Rubiaceae アカネ科)

アカネ科の低木。属名は確認中。

Inga sp. (Fabaceae マメ科)

亜高木。種子の周りの皮(この部分の正式名称が分からない)が多汁で可食。さわやかな甘さがある。

Ilex buxifolia ? (Aquifoliaceae モチノキ科)

亜高木。日本のモチノキなどと同科同属。

Prunus myrtifolia (Rosaceae バラ科)

亜高木~高木。サクラなどと同属。南米にもサクラの仲間が生えているとは思わなかった。
バクチノキやリンボクにやや似ている。

Fuchsia sp. (Onagraceae アカバナ科)

低木。本属は日本でも「フクシア」の名で広く栽培される。

Cyathea phalerata ? (Cyatheaceae ヘゴ科)

低木~亜高木。
観察地周辺にはCyathea(ヘゴ属)の他に、2属の木生シダが分布するらしいが、それらを認識することはできなかった。
着生植物も多く見られた。

写真はOncidium sp. (Orchidaceae ラン科)

Phymatidium sp. (Orchidaceae ラン科)

日本のヨウラクランに似た姿の小型ラン。

Orchidaceae sp.  (Orchidaceae ラン科)

これも小型のラン。属名は分からず。

歩道沿いにはイネ科やカヤツリグサ科を始めとする草本が多く見られた。

写真はScleria sp. (Cyperaceae カヤツリグサ科)

Scleria(シンジュガヤ属)の一種。

Scleria sp. 2 (Cyperaceae カヤツリグサ科)

上とは別種のシンジュガヤの一種。果実は白色が大きく、日陰でもよく目立っていた。

Pennisetum sp. (Poaceae イネ科)

日本のチカラシバと同属で、よく似た姿をしている。

Scirpus sp. (Cyperaceae カヤツリグサ科)

湿地に生えていた。日本のフトイなどと同属。

Eleocharis sp. (Cyperaceae カヤツリグサ科)

南米はEleocharis(ハリイ属)が多様な地域らしい。

Sphagnum sp.

水のしみ出す場所では、ミズゴケの仲間も生えていた。









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1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ここは、森林火災の影響はどうなんでしょう。
自然と動物たちの楽園が、どうなっているんでしょうか。非常に悲しく、心配です。
特に、貴重な動植物や昆虫など地球にとっての大きな損失になります。